エフィッシモもMBO中の太平洋工業を買い増し
シンガポール投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが5%超の株式を新規保有したのは自動車部品メーカーの太平洋工業。買い増しを繰り返し、保有割合を11.47%に高めた。
株式取得の発端とされるのが7月末に始まった太平洋工業へのTOB。MBOを目的とするものだが、当初から買付価格(1株2050円)が低過ぎるとの指摘を受けていた。MBOの成立阻止に向けて、さらに買い増しを進めるのか注目される。
そのエフィッシモは9月半ば、カーケア製品大手で同様のMBOが進行中のソフト99コーポレーションに対抗TOBに自ら始めた。「買付価格が著しく割安だ」とし、MBO価格を7割上回る4100円を提示し、経営陣との争奪戦に乗り出した。
地銀など金融セクターに特化したファンドのありあけキャピタル(東京都中央区)は伊藤忠商事系で信用保証事業を手がけるイー・ギャランティの株式7.24%を新規保有した。
ありあけは今年、滋賀銀行、池田泉州銀行を傘下に置く池田泉州ホールディングスの株式を5%超保有したことが明らかになっているが、買い増しの動きは見られなかった。

(画像=「M&A Online」より引用)
文:M&A Online