ロイヤル、おやつ宅配サービスを開始
ロイヤルホールディングスは、介護施設や学童施設向けにおやつ定期宅配サービスを提供する「たびスル」(東京都世田谷区)の全株式を取得し、8月に子会社化した。取得金額は約57億円。
同社はファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を中心とする外食大手だが、コロナ禍の経験を踏まえ、人流に依存しない戦略事業として食品物販の拡大に取り組んでおり、その一環。
おやつコーディネーターが毎回のメニューを作成するため、施設の運営側はメニューを考える手間がないうえ、定額制サービスのため予算や領収書などの管理が不要になるのが利点という。
件数ハイペースながら、金額は低調
外食・フードサービスを対象とするM&Aはコロナ禍の影響が広がった2021年に年間12件(前年比6件減)に落ち込んだ。これを大底に、翌22年(19件)から持ち直しに転じ、23年24件を経て、24年は32件とコロナ禍前の19年(31件)を上回る最多を記録。
こうした流れを引き継ぎ、足元の25年も件数はハイペースで推移しているが、金額面は数百億規模の大型案件がないことから現時点で246億円と前年の8分の1程度にとどまる。
(画像=「M&A Online」より引用)
文:M&A Online