この記事は2025年12月3日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Adnan/stock.adobe.com)

2025年12月3日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

トランプ米大統領は、ホワイトハウスで開いた閣議で「FRB新議長の人選を、恐らく来年早々に発表する」と発言。また、「最終的に1人に絞った」ともコメントしている。

選考過程を統括するベッセント財務長官は、これまでクリスマス前後に公表される可能性があると語っていた。

事情に詳しい関係者は、先週ブルームバーグ・ニュースに対し、ハセット国家経済会議(NEC)委員長が次期FRB議長の最有力候補に浮上しているとしている。

ただ、トランプ氏は予想外の人事や政策を決めることで知られており、正式発表されるまで指名は確定とは言えない。

マーケットの憶測でもハセット国家経済会議(NEC)委員長がFRBの次期議長に指名される可能性が高いとしており、これがドルの下押し要因になり得ると想定している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ドイツ銀行のマクロストラテジスト、ティム・ベイカー氏は、過去10年を振り返ると、12月は「ドルにとって群を抜いて最悪の月だ」と指摘。

同氏によれば、「年間を通じて積み上げた他の米国資産での利益を調整するため、トレーダーがドルを売る傾向がある」ためだとコメント。

対円では日銀による利上げの可能性の高まりもあり、12月はドル安の可能性が高いと想定。結果、過去6ヶ月徹底的に押し目買いをしていた米ドル/円だが、今月は戻り売り。ユーロ/米ドルも1.1900ドル台を目指し、押し目買いで臨みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。