日々是相場
(画像=VectorSpace / PIXTA)
日経平均 50,168.11円 ▼668.44円
為替 1ドル=155.03円
売買高(東証プライム、以下同) 25億0,585万株
売買代金 5兆1128億09百万円
値上り銘柄数 1,219銘柄
値下り銘柄数 346銘柄
騰落レシオ(25日) 119.07%

市況概況

米国半導体株安を受けて日経平均は大幅下落

週末の米国市場で半導体関連銘柄などが売られたことを受けて夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が安く、本日の日本市場も売り先行となった。

買われすぎ銘柄などを中心に売り気配から始まるものも多く、日経平均は大きく下落して始まり下値を試す展開で安値圏で前場の取引を終えた。一方、今週末の日銀の金融政策決定会合で利上げが行われるとの見方から銀行株など金融株が総じて高く、TOPIXは小幅なマイナスに止まり、小型銘柄は幕間つなぎ的に買われて大幅高だった。

昼の時間帯も特に動きは見られず、後場も冴えない始まりとなり前場の安値を下回り、日経平均は50,000円を下回って下値を試す動きとなった。それでも50,000円を下回ると買い戻しも入り、今度は上値の目途と考えられる50,200円まで戻し、引けを意識する時間帯でも方向感は見られず意外に値持ちのいい展開となった。最後は手仕舞い売りに押されて下げ渋りはしたものの売られて引けた。

小型銘柄は幕間つなぎ的に買われるものも見られ総じて堅調、最後まで値持ちのいい銘柄が多かった。グロース250指数やグロース指数は大幅高だった。先物はまとまった売り買いは散発的に見られたものの指数を先導して方向感を示すような場面は少なく、午後は特に上がれば売り、下がれば買いという状況で方向感はなかった。

先週末の反動もあり今度は下値を試すように大きな下落となった。結局は50,000円と51,000円の間で動いているという状況でこの保ち合いをどちらに放れるかということが注目される。実際に利上げが行われれば下に放れて大きな調整となるのだろうし、上に放れても買い戻し一巡となったものから上値は重くなるのだと思う。

テクニカル分析

日経平均

再度25日移動平均線や基準にサポートされて保ち合いを放れずに下げ渋りとなった。雲の上限(先行スパン1)も上昇してきており、ここで25日移動平均線や基準線を割り込むと一気に75日移動平均線や雲の下限(先行スパン2)までの下落となるのだろう。

▽詳しくは解説動画をご覧ください。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!