本記事は、中村 裕昭氏の著書『臆病者のための起業法』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
インターネットビジネスを考える
WEBではお客さんの反応が見えづらい
今、ビジネスを考える上でWEB戦略は欠かせません。デメリットも理解した上で、戦略的に取り入れていく判断が必要です。
知識がないと難しく感じるかもしれませんが、インターネットビジネスはすぐに始められます。LP(ランディング・ページ。商品やサービスを案内するための単体のページ)をつくって広告を打てばアクセスも集められますし、反応がすぐにわかります。このような利便性があるからこそ、多くの人が参入してきます。
広告やLPがつくれないのであれば、クラウドソーシングサービスなどを活用すれば作成してくれる人を見つけることができます。
電通が発表した「2024年日本の広告費」によると、インターネット広告費は、3兆6,517億円で、日本の総広告費のほぼ5割に達しました。
新聞、雑誌、ラジオ、テレビメディア広告費を合算するマスコミ四媒体広告費は2兆3,363億円であり、この2つの金額を比較しても、インターネット広告の市場が大きくなっていて、広告費が高騰しているということがわかります。そうすると、資本力のある企業が有利です。
なるべく広告費をかけないようにしようとすると、SEO対策(検索結果を上位表示させる施策)も必要になります。ただ、収益を上げるまでには時間がかかりますし、きちんと上位表示させられるかもわかりません。
そもそも、検索エンジンのアルゴリズムは、サービス提供者の都合で変わることがあります。規制が厳しくなったり、上位表示の基準が変わったりするなどの変更は日常的に行われています。
近年は、検索すると自動的にAIによる回答が表示されるようになったことで、サイトへのアクセスが激減したという声も多く耳にします。
ただ、これも検索キーワードや諸々の条件によって変わってくるので、鵜呑みにすることはできません。またこの先、状況をひっくり返すようなサービスが生まれる可能性もあるので、あまりこのような情報に左右されずに、実直に商売を進めていくしかないと思います。
もちろんメリットもあります。WEBを活用したビジネスが人気を集める要因は、個人でも簡単に多くの人にリーチできる点にあります。SNSを活用することで集客の可能性が広がって、収益を上げやすくなります。しかも、課金しなくても使えるので、やったほうがいいに決まっています。
ただ、多くの人が参入することで、ノウハウは一般化し、結果的に反応も落ちていきます。成功する人がいるのと同時に、数え切れないほど多くの人が結果を出せずにいるという現実も無視できません。
ネットもリアルも本質は同じ
ネットでもリアルでも、結果を出している人はビジネスの基礎や本質をしっかりと理解して努力し、一発逆転を狙わずに、実績をコツコツと積み重ねています。
僕たちの商売にとって唯一の正解は、「お客さんのナマの反応」です。すべての答えはお客さんが持っている、と言っても過言ではありません。特に商売をつくり上げる過程では、お客さんの反応は本当に大切なのです。
WEBでもコメントやレビュー、オンラインミーティングなどでお客さんの反応を知ることはできますが、対面のスピードと柔軟性にはかないません。それぞれの特徴とメリットを生かして使いましょう。
商売の本質はネットでもリアルでも変わりません。「お客さんを集めて売る」。これが基礎です。
ただ、取り扱う商品やサービスによって、お客さんを集めやすいか集めにくいか、売りやすいか売りにくいか、ということはあります。
集めにくい、売りにくい商品やサービスを扱えば、商売はめちゃくちゃ苦労します。
わざわざそこに突っ込んでいく必要はありません。だから、まずは売ってみながらチューニングしていきましょう。
気づかれた人もいると思いますが、集めやすい、売りやすい商品やサービスを見つけられれば、圧倒的に商売はしやすくなります。言ってしまえば、商売を始める前から商品によって勝ち筋が決まりがちだということです。
僕がテストの重要性をお伝えする理由は、結局ここに集約されるのです。
新規事業・ニッチビジネス構築を得意とする起業家。
福島県いわき市の工業高校卒業後、和食料理人を経て26歳でアクセサリーショップを開業。
しかし売上不振により1年で廃業。再起を図る過程で、独自の戦略とビジネス構築術を編み出す。
その手法を武器に、着物事業では人口33万人規模の商圏で地域一番店を構築。自転車のリユース事業では、わずか2年で全国に100事業所を展開させた実績を持つ。
現在は、設備メンテナンス事業、組織改革・チーム構築事業、リユース事業の他、複数のプロジェクトを推進。
講演・研修活動にも力を注ぎ、ビジネスやお金の悩みを抱える人々の問題解決を支援。経験に裏打ちされたリアルな知見が、多くの支持を集め続けている。
著書に『常識を捨てたときケタ違いのお金が入ってくる1億稼ぐスモールビジネスの新ルール』(ぱる出版)、『小さな会社で大きく稼ぐ! 最強のビジネスモデル』(つた書房)などがある。
ゲートプラスHP:https://bizsupport.jp/
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