本記事は、松岡 保昌氏・岩渕 美香氏の著書『残念なリーダーにならないための マネジメント50の心理法則』(日本実業出版社)の中から一部を抜粋・編集しています。
ムダな会議にしないための法則
「組織の強さ」と「会議の質」は相関している
会社におけるコミュニケーションの代表的な場として「会議」があります。多くの会社の会議に参加すると、残念な光景に出会うことがあります。
たとえば、参加者が空気ばかり読んで自ら意見を言わない会議。結論を先延ばしにして何も決めない会議。情報共有の場なのに、意見や質問が入り乱れて時間を浪費している会議。
こうした事態を防ぎ、会議の効果と効率を高めるには、会議の3つの種類を意識して使い分ける必要があります。
- 結論を出すための会議
- 情報共有のための会議
- 発想を広げるための会議
これら3つの種類を全社員が共有したうえで臨むと、会議の質は大きく変わります。
つまり、参加者の意識が変わるだけで、会議の効果も効率も上がるのです。
会社で行われる会議の中で一番多い「結論を出すための会議」のコツについて説明します。
「結論を出すための会議」のポイントは3つです。
- 自分の意見を言う
- 「推論のはしご」を共有する
- 相手の意見の背景を理解しながら議論を進める
キーワード
推論のはしご
中でもとくに重要なのは、「推論のはしご」を共有することです。
どんな事実から、どのように考えたのか
「推論のはしご」を共有する
「推論のはしご」とは、どんな事実や事象、情報から、何を考え、どのように推測・推論して、その意見や結論にたどりついたのか、というプロセスです。
重要なのは、相手の意見の背景を理解しながら議論を進めること。
組織における意思決定では、言い争う前に、考える根拠を理解し合うことが優先されるべきです。
結論だけを言い合っても、声の大きい人、役職が上位の人の意見で決まってしまいがちです。
「推論のはしご」を共有すると、その人がその結論に至った理由を理解できます。
事実の認識が違えば推論の結果は変わります。同じ事実だったとしても推論の内容は異なるでしょう。
多様な見方をする人が、いろんな意見を共有し合う。そのうえで出した結論であれば、そのときどきの最適解に近い意思決定が可能になるのです。
既存の発想では通用しない時代だからこそ、リーダーが率先して、会議の仕方を徹底的に考え抜く必要があるのです。
「推論のはしご」を共有する文化をつくり、意思決定の質を高める
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