この記事は2026年6月3日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2026年6月3日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
片山さつき金融相は、日本の金融機関に対し、米アンソロピックが開発したAIモデル「Mythos(ミュトス)」へのアクセス権が付与されたことを明らかにした。
アンソロピックのミュトスはソフトウエアの脆弱性の検出能力が極めて高く、悪用されれば金融インフラの混乱を引き起こす可能性が指摘されている。日本国内でも3メガバンクをはじめとする金融機関や関係団体の対応に注目が集まっている。
その片山さつき金融相だが、米ドル/円が一時160.00円まで踏み上がっているが、まだ介入に動かず。なぜ、介入をしないのか。米ドル/円が再び160円台に入らないと介入しないのか、もしくは日銀の利上げ予測の高まりとともに、介入するのか。その点においては本日の「きさらぎ会※」での日銀植田総裁による講演で、来月の日銀金融政策決定会合での利上げを示唆するかに注目。
※きさらぎ会=共同通信社が運営する会員制の講演会組織(東京きさらぎ会 6月例会)。会場は永田町の「ザ・キャピトルホテル東急」で、企業の経営層や幹部を対象とした経済・ビジネス寄りの講演会。
現在の為替相場の戦略やスタンス
OISによれば、6月の利上げは既に87%程度まで織り込まれつつあるため、利上げショックは株に対しては大きくないのだろうが、米ドル/円は160.00円レベルまで踏み上げられてるため、為替への影響は大きい。
ベッセント総裁が、介入より日銀の金融政策が正常化されれば(利上げに向かえば)、自然と円高になると何度も指摘しているので、日銀の利上げに期待したいところ。
どちらにせよ、このままだと11兆円も介入に使って(いまのところは)なんの効果も得られていないままだと、責任問題を追求されそう。
前任の神田財務官は、薄いマーケットを狙ったりドル下落時を狙ったりと、介入のやり方が極めてトレーダー的でちょっといやらしい方法を取ったので、そこまでやるかと思っていた。
ただ今回のように堂々と、「断固たる措置を取る時期がきた」として介入すると、介入効果は極めて薄れるため、考えを変えた。
今のマーケットは巨大化しているため、介入も本当にマーケットの虚をつかないと効果はないようだ。 ともあれ、円高に行く3つの要因は以下。
①米国との協調
②日銀の利上げ
③イラン戦争の停戦
ながらどれひとつ実現しないため、じわじわと米ドル/円は踏み上げられてきた。米ドル/円の行方を占うため、本日3日(水)の日銀総裁講演に注目だ。
▽米ドル/円 日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。




