この記事は2026年6月17日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=ftake/stock.adobe.com)

2026年6月17日(水)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

イランと米国との和平合意について、下記のようにまとまるとブルームバーグが報じている。

イランは米国との和平合意の一環として、原油輸出の即時再開や3000億ドル(約48兆1350億円)規模の開発基金の活用、さらに凍結資産への将来的なアクセスなど、幅広い経済的恩恵を受ける見通しだ。最終版に近い草案をブルームバーグが確認した。関係者によると、詳細について実務レベルでの調整が続いており、文言が今後変更される可能性がある。合意の条件では、米財務省は覚書の署名直後に、イラン産の原油や石油化学製品、および派生品の輸出に関する免除措置を発令する。米国は海上封鎖を解除し、両国はホルムズ海峡の通航量を30日以内に戦争前の水準に戻すため協力する。

(出所:ブルームバーグ)

原油輸出の即時再開や3000億ドル(約48兆1350億円)規模の開発基金の活用などから、米国が随分イランに譲歩した合意になる模様。

ともあれ、トランプ政権は今後、国内との戦いに終始することになる。なぜなら、米国民はこの紛争が引き起こしたインフレの加速に強い反発を示しているからだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

やや中期の話になるが、英フィナンシャル・タイムズ誌のジリアン・テットが「債券と株式の大いなる謎」というタイトルで以下の面白い記事を投稿をしている。

常識が逆転している。何十年もビジネススクールで教えられてきた原則がある。「株式の利回りは債券より高くなければならない」企業業績の不確実性や市場サイクルのリスクを投資家が取るからだ。実際、1990年~2026年の平均では、S&P500の益回り(EPS÷株価)は10年米国債利回りを2.3%上回っていた。ところが今は違う。2026年6月初旬のS&P500益回りは約3.6%なのに対し、10年米国債利回りは4.5%超。つまり株式の利回りが債券を0.85%下回っている。金融の常識が完全にひっくり返っている。JPモルガンの計算方式は異なるが、結論は同じだ。「過去30年の基準からみて、株式は相当割高に見える。そして債券との比較ではさらに割高だ」。
この状態が継続するのであれば、ジリアン・テットは下記の3点をあげている。
①米政府の言葉:「財政赤字とインフレを制御する」
②テック業界の約束:「AIが爆発的な成長と利益をもたらす」
③どちらも信じない

(出所:英フィナンシャル・タイムズ誌)

結局「AIが爆発的な成長と利益をもたらす」ことを信じて株のロングをキープするということになるのだろう。

それを表しているかのような動きをしているのがSpaceXの株価。SpaceXの快進撃が続き、時価総額でアマゾンを上回ってきた。

ここからの注目は、明日18日(木)日本時間明日未明のFOMCだ。FRB議長に就任したウォーシュ氏はこれまで、FRBの情報発信を抜本的に見直す考えを示しているようだ。詳細には踏み込んでいないものの、発言からは対話を減らす方向性になる模様。政策発表後の記者会見に注目したい。

戦略的には、米ドル/円、クロス円のロング継続で臨みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。