この記事は2026年7月8日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=shiro/stock.adobe.com)

2026年7月8日(水)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

何となく不透明なのが中東情勢。

もうこの戦争は停戦するという流れのはずなのだが、双方、依然として攻撃を続けているようだ。

米中央軍は昨日7日(火)、イランに対する一連の攻撃を開始したと発表。ホルムズ海峡を通航中の商船3隻に対するイランの攻撃への対応だとしている。

米軍は声明で「米中央軍部隊は、商船を標的にして攻撃したイランに重い代償を負わせるため、一連の強力な攻撃を開始した」と表明。「イランが示した攻撃的な行動は不当かつ危険で、停戦の明白な違反だ」と非難した。

(出所:ロイター)

これを受けて原油先物は反発。中東情勢は混乱が続いている。

相場的に考えると、原油がイラン戦争勃発前の水準に戻っても、米国のインフレは収まらなかった。

西原氏の米国の友人に聞けば、原油が急騰するとガソリン価格には即座に反映されるが、原油が下落しても、ガソリン価格にはなかなか反映されないとのこと。

したがって、原油が反発するようだと、インフレ懸念がさらに高まり、米金利の上昇を誘引→ドル高につながる、と考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

最近懸念されているのが、日本の金利。

下記の添付は30年債利回りと米ドル/円の日足チャート。

<30年債利回りと米ドル/円の日足チャート> (出所:ブルームバーグ)

30年債利回りと米ドル/円の日足チャート
(画像=羊飼いのFXブログ)

米ドル/円では、よく日米金利差が取り上げられるが、日本の30年債利回りは4.00%レベルで推移している。昨年2025年の前半から、米ドル/円はこの30年債利回りの上昇に連れて上昇している。

財政悪化懸念やインフレ懸念などを背景に、超長期債である30年債への売り圧力(利回り上昇)が強まっており、それが円安に結びついている。

これは数年前まではあまり想定できなかった動きで、マーケットは高市政権下の財政悪化をかなり強く警戒していることが読み取れる。

この点を踏まえて、長期ポジションは米ドル/円をロングのまま維持している。

日本はインフレがかなり進んできており、不動産や株でヘッジする必要があるが、外貨でもヘッジしておきたいというのが、このロングを残している理由だ。

よってスウィングトレードは米ドル/円のロング継続スタンスで臨みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。