本記事は、嶋村 吉洋氏の著書『人生100年時代を生き抜くための億万長者のコミュニティ資本論』(プレジデント社)の中から一部を抜粋・編集しています。

人生100年時代を生き抜くための億万長者のコミュニティ資本論
(画像=Mono/stock.adobe.com)

どんなに働いても、豊かになれない理由

あなたがどんなに一生懸命に働いても働いても豊かになれない理由は、お金のために働いているからだと思います。

世の中の成功者は、「お金のために働く」のではなく、「お金に働かせている」のです。
つまり、不労収入(仕組みからの収入)を得ているのです。

不労収入とは、「自分が働かなくても得られる収入」や「労働の直接的対価として得る賃金や報酬以外の収入」を指します。
たとえば、以下のようなものが代表例です(図を参照

人生100年時代を生き抜くための億万長者のコミュニティ資本論
(画像=人生100年時代を生き抜くための億万長者のコミュニティ資本論)

○家賃収入(不動産投資)…… 所有する不動産を貸し出して得る家賃収入
○著作権・特許権使用料や印税…… 本や音楽、発明などの権利を他者が利用した際に得る収入
○預貯金の利子・債券の利息…… 銀行預金や国債・社債などから得られる利息
○株式の配当金・株主優待…… 株式を保有することで企業から得られる配当や優待
○ウェブサイトや動画の広告収入…… ブログやユーチューブなどの動画コンテンツを運営し、広告を通じて得られる収入

不労収入は一度仕組みや資産を構築してしまえば、その後はほとんど労力をかけずに継続的に収入を得ることができます。

こう聞くと、ビジネスオーナーのような特別な人だけが得られるものだと感じる人もいるかもしれませんが、コミュニティを基盤にすることで、定年までずっと他人に使われ続ける“労働収入”の人生から、少しずつ“不労収入”の世界へと踏み出すことが可能になります。

まず知っていただきたいのは、「労働収入のみで働き続けることが、どれほど損なのか」という事実です。

日本は資本主義の国なので、資本を持つ人が有利になる仕組みになっています。

しかし、私から見て、多くの人は資本家ではなく、資本家に雇われる側を自ら選んでいるように見えます。
少し俯瞰ふかんして考えてみましょう。

人間の身体能力は25歳くらいがピークで、そこから徐々に下り坂になります。
平均寿命を仮に80歳くらいとすれば、働ける期間は20歳から65歳、定年延長したとしても70歳くらいまでです。
その間に得られるお金は、労働収入の場合、経済学では「労働力の再生産コスト」と呼ばれています。

この「労働力の再生産コスト」とは何でしょうか。
辞書で調べると、「労働者が明日も同じように働くために必要な最低限の費用」と書かれてあります。
簡単に言えば、あなたが働き続けるために必要な最低限の生活費のことです。

たとえば、月末の財布の中身や銀行の預金残高を思い出してみてください。
従業員であれば、給料が支払われる前には「今月もお金が足りない」「給料が支払われるまで、どう乗り切ろうか」と考えることが多いのではないでしょうか。
毎月同じようにため息をついてしまいます。
しかし、これはあなたのせいではなく、仕組みの問題なのです。

賃金を払う側は、あなたを「この仕事にふさわしい労働力」と判断して雇っていますが、賃金の額は「あなたが辞めずに働き続けられるギリギリの額」に設定されていることが多いのです。

たとえば、東京で暮らすなら、家賃はいくら、食費はいくら、光熱費や通信費はいくら、結婚や子育ての費用はいくらとざっくり計算し、「このくらいあれば生活できるだろう」というラインで賃金が決まっています。
だから、月末にはほとんどお金が残らないのが普通なのです。

これは経営者が意地悪だからではなく、社会全体がそういう仕組みで動いているからなのです。

これまで日本では物価や賃金が比較的安定しており、経済も基本的に右肩上がりだったので、労働者の不満は表面化しませんでした。
しかし、現実を数字で見ると、日本人の賃金は1990年代後半をピークにして、現在はそれより15%程度低い水準で推移しています。

厚生労働省が発表する「毎月勤労統計調査」によると、2024年5月の実質賃金(物価変動を考慮した賃金)指数は前年同月比で2.1%減となり、これで26カ月連続のマイナスとなりました。
これは1991年以降で過去最長の連続減少記録です。
労働収入に頼る限り、こうしたリスクは避けられないと思います。

人生100年時代を生き抜くための億万長者のコミュニティ資本論
嶋村 吉洋(しまむら・よしひろ)
実業家。投資家。映画プロデューサー。
兵庫県出身。10代で起業し、現在はさまざまな分野で多角的に活躍中。
投資家としては、阪急阪神HD、サイバーエージェント、テレビ東京、朝日放送HDなど数社の大株主となり、2026年3月末時点における総資産は数百億円に上る。
また、ソーシャルビジネスコミュニティ「ワクセル」を発足。1,500名に及ぶコラボレーター(協力者)が参画し、100以上のプロジェクトを創出している。
さらに、ワールドセールスを狙った映画製作においても、エグゼクティブプロデューサーとして関わった作品が、アメリカやヨーロッパ、韓国などの国際映画祭で受賞を重ね、最新作はネットフリックスで6か国の1位と2位、アメリカの配信で初登場第1位にランクインしている。
著書に『となりの億万長者が17時になったらやっていること』(PHP研究所刊※「読者が選ぶビジネス書グランプリ2025」経済・マネー部門で第1位受賞)などがある。

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