主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2026年9月16日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉
目次
▼15日(火)の為替相場
(1):中国鉱工業生産 予想を上回る
(2):日本政府 防衛費引き上げ検討報道
(3):英ILO失業率 前月から横ばい
(4):米10年債利回り 約19年振り高水準記録
(5):独ZEW景気期待指数 予想を下回る
(6):米財務長官 円買い介入「金額はごくわずか」
▼15日(火)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:上下どちらも大きく動く可能性/ ▼注目の経済指標・イベント
15日(火)の為替相場
期間:15日(火)午前6時10分~16日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):中国鉱工業生産 予想を上回る
中国8月鉱工業生産は前年比+5.2%と市場予想(+4.8%)を上回った一方、同小売売上高は前年比+0.4%と市場予想(+0.8%)に届かなかった。
(2):日本政府 防衛費引き上げ検討報道
「日本政府は米国からの圧力によって防衛費を国内総生産(GDP)比3.5%に引き上げることを検討している」とブルームバーグが報じた。なお、2026年のGDP見通し(691.9兆円)を用いると3.5%は24.2兆円に相当する。2026年度当初予算案の防衛費は関連経費を含めて10.6兆円だった。
(3):英ILO失業率 前月から横ばい
英5-7月失業率は国際労働機関(ILO)基準で4.9%と予想通りに4-6月から横ばいだった。英5-7月週平均賃金(賞与除く)も前年比+3.5%と予想通りに4-6月と同じ伸び率だった。英8月失業率は4.4%へと前月から0.1%ポイント上昇。同失業保険申請件数は2.78万件増となり増加に転じた(前月1.18万件減)。
(4):米10年債利回り 約19年振り高水準記録
米10年債利回りが5.04%前後を付けて2007年以来約19年ぶりの水準に上昇。サウジアラビアのパイプライン操業が停止したことなどから原油価格が一段と上昇する中、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測も相まって債券売りが活発化した。
(5):独ZEW景気期待指数 予想を下回る
独9月ZEW景気期待指数は34.7と市場予想(40.0)を下回ったが、前月(34.2)からわずかに上昇した。ZEW(欧州経済研究センター)所長は「成長は引き続き財政措置に支えられ、輸出の勢いもさらなる追い風となっている。それでもリスクは大きい。イランでの戦争長期化に伴うエネルギー価格の高止まりや、ハイブリッド攻撃によるさらなる不確実性が景気の重しとなっている」と指摘した。
(6):米財務長官 円買い介入「金額はごくわずか」
米国のベッセント財務長官は、下院金融委員会で日米協調円買い介入について問われ「金額はごくわずかなものだった」と述べた上で、この介入により「数千万ドルの利益を得た」と説明した。また、「円高はアメリカの輸出業者にとって好ましい。円が強くなれば日本政府は自国通貨を守るために米国資産を売却する必要がなくなる」との見解を示した。