株主優待の内容によって株式の保有を決める個人投資家は多く存在する。その中には女性株主も相当数含まれており、女性向けの製品やサービスを手掛ける企業を中心に、その株主優待内容に力を入れる傾向が見られる。2015年3月に権利確定する銘柄の中から、女性がもらってうれしい優待を3つの目的別に分類し、まとめてみた。
3月の株主優待でキレイになる
女性向けとして真っ先に挙げられるのが、美容に関連する自社製品の提供や、優待価格で購入できるなどの株主優待だ。
まずは、美容関連グッズがもらえる優待から。スキンケア、ヘアケア商品メーカーのアジュバンコスメジャパン <4929> は最大1万円相当の自社製品を提供する優待を設けている。同社の製品は一般小売店向けには販売しておらず、プロ向けのケアグッズを体験できるメリットも注目だ。
同様にファンケル <4921> 、コーセー <4922> 、ヤクルト本社 <2267> 、ワコールHD <3591> 、ノエビアHD <4928> など美容関連の銘柄では、一定額の自社製品を提供しており、女性にうれしい優待内容となるだろう。
健康な体づくりをサポートする3月の株主優待
美容と同様に、女性からの関心が高いのが健康だ。健康あっての美容という考えを持つ人はとても多くなっている。関連銘柄の各社もこうした時代のニーズに応えた製品を提供しており、この考え方は、株主優待にも反映されている。
化粧品とともに健康食品も幅広く手掛けるファンケル <4921> をはじめ、富士フイルムHD <4901> 、小林製薬 <4967> などのメーカーでは保有株式数に応じた自社製品を提供している。健康食品を主力に据える総合メディカル <4775> 、理研ビタミン <4526> 、ハーバー研究所 <4925> などでも、一定額以上の自社製品を提供する優待を設けている。
健康に関わりのある株主優待を設けている企業が多い業種として、食品メーカーも有力だろう。体に脂肪がつきにくいサラダ油を主力製品に据える日清オイリオグループ <2602> 、健康志向の高まりを受けて大豆関連製品が好調のマルサンアイ <2551> なども、株主優待として自社製品を提供しており、注目だ。
3月の株主優待でオシャレも楽しむ
ファッションも、女性にとって欠かせない重要な生活の一部だろう。アパレルや流通関連の銘柄にも株主優待を設定している銘柄がある。
自社ブランドだけでなく、セレクトショップ運営でも有名なユナイテッドアローズ <7606> は、保有株式数に応じた枚数の15%割引券がもらえる。また、大手百貨店の三越伊勢丹HD <3099> でも保有株式数に応じ10%の割引券を提供している。
女性のオシャレに関連する優待としては、総合ジュエリーメーカーである桑山 <7899> は、3月に株主向け優待販売カタログを発行しており、一般価格よりも安くて本格的なジュエリーの購入が可能だ。同じく貴金属関連では、純粋にオシャレ目的だけではないものの、三菱マテリアル <5711> は、金関連のジュエリーや金地金を優待価格で販売している。
(ZUU online)
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