阪神②

2月3日、阪急阪神ホールディングス <9042> が2015年3月期第3四半期決算を発表した。売上高は5,225億円(前年同期比+2.3%)、営業利益839億円(同+2.0%)、経常利益780億円(同+3.7%)、四半期純利益479億円(同△4.7%)となった。純利益は通期計画に対して第3四半期までで進捗率104.2%と予想を上回っているが、通期予想は据え置いている。

セグメント別にみると、都市交通事業、ホテル事業が営業利益段階で減益となったがそれ以外の事業が営業増益を確保し、両事業の落ち込みをカバーした。

都市交通事業においては前年度末に消費税率引上げに伴う駆け込み需要が発生した影響等があったものの、阪急線・阪神線が堅調に推移したことから、営業収益は前年同期並みに推移した。しかし、利益面では、鉄道事業において動力費が増加したこと等により減益となった。また、ホテル事業において外国人宿泊客が増加したこと等により、宿泊部門が堅調に推移したが、前年度に製菓・販売の直営事業から撤退したことによる減収に加え、レストラン部門や婚礼宴会が低調に推移したことが利益を押し下げた。

一方、営業増益となったセグメントでは、不動産事業においてマンション分譲戸数が前年同期を上回った。また、阪神タイガースが日本シリーズに進出したこと、宝塚歌劇の公演が好評だったことがエンタテインメント・コミュニケーション事業の増益に貢献した。旅行事業では前年同期にあった伊勢神宮・出雲大社の遷宮などに伴う集客増の反動を海外旅行の好調、及びコスト抑制策でカバーし増益を確保した。

(ZUU online)

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