2月3日、日本ペイントホールディングス <4612> が平成27年3月期第3四半期決算を発表した。売上高は1,912億円(前年同期比△0.5%)、営業利益239億円(同△2.5%)、経常利益356億円(同△0.8%)、四半期純利益1,730億円(同+601.6%)となった。四半期純利益が大幅に伸びているが、これはアジア地域の合弁会社の持分取得を実施し子会社化したことに伴い、特別利益として段階取得に係る差益1,488億円を計上したことが要因だ。
日本では、自動車用塗料の売上高は前年同期並み、業用塗料については、建設機械向け塗料などが堅調に推移する一方、住宅資材向け塗料の出荷が減少、汎用塗料は市況が低調に推移し、全体では前年同期とほぼ変わらない売上高1,378億円を確保した。
北米で展開している自動車塗料事業は、2014年1月、2月の寒波と昨年度末に一部不採算事業を売却した影響もあり、現地通貨ベースの売上高は減少したものの、為替の影響により円ベースでは増加した。アジアにおいては、中国は好調だったものの、タイの政情不安による景気減速の影響を受け、同国での売上高が大幅に減少し、アジアでの売上高が322億円と前年同期より5.0%減少したことが全体の売上高に響いた。
経常利益については、中国を中心とした持分事業の好調ならびに円安による為替差益の計上により前年同期を上回った。
(ZUU online)
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