コモディティ通貨ゆえの値動きの激しさに注意

豪ドルはコモディティ通貨なので、それゆえに資源価格に左右されやすいというリスクがある。原油や鉄鉱石など地下資源の価格が下落すると豪ドルもつられて下落し、流動性がそれほど高くないことから大きな値動きに発展することも少なくない。

この傾向は顕著に出るケースが多いので、豪ドル投資を行う際には知っておかなくてはならない大きなポイントだ。視点を変えると、資源価格との連動性が高いということは読みやすい通貨でもあるといえる。


最大の不安材料は急激な豪ドル安

先述したように、こうした資源価格との連動性は、時に大きな値動きに発展することがある。これは豪ドルに対して投機的な買いポジションが常に多く積み上がっているためだ。高金利通貨である点に魅力を感じて買いポジションを長期保有している個人投資家は国内にも多数いるが、これは世界中の機関投資家やヘッジファンドなどについても同様だ。

常に大幅な買い優勢というポジション構成のため、ひとたび資源価格の下落などが材料視されると下落の勢いが激しく、NY市場で起きた大幅な下落の影響で朝になったら豪ドルの買いポジションが強制ロスカットになっていたという事例は実に多い。実際、今は豪ドル安傾向が強い。 高金利であるがゆえの不安材料なので豪ドル投資の際には『逃げ足』の速さもしっかりと意識したい。

(ZUU online)

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