IoT分野で注目の分野は「電力」

なぜなら、IoTは競争が始まったばかりで、リーダーとなる企業もスタンダードを握った技術もまだないからだ。デジタル世界のビジネスで主導権を握るには、技術的な優劣と同じぐらい、その技術がどれだけ広く使われているかが重要になる。技術的に劣っていても、より多くの人が使っているモノが、他の優れたものを駆逐することはよくある。

では、どの分野の囲い込みに注目するか。注目すべきは電力分野だ。2020年には電気事業法の改正により電力の発送電分離が開始される。電力の利用者が柔軟に電力会社を選べるようになるにはIoTの技術が必須だ。

すでに各キャリアは動き始めている。NTTドコモ <9437> は家庭用HEMSのサービスに乗り出している(NTTドコモニュースリリースより)。またKDDI <9433> はマンション向け電力小売業を始めている。(KDDIニュースリリース)そしてソフトバンク <9984> は電力販売という上流から電力分野に参入している。(ソフトバンクテレコム ニュースリリースより)

今後、この分野を誰がどのように囲い込むかが、SIMロック解除以降のキャリア勢力図を左右すると考える。

(ZUU online)

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