りそなホールディングス <8308> は公的資金完済に向けた取り組み及び新たな資本政策を含む新たな中期経営計画「経営の健全化のための計画」を策定したことを発表した。
公的資金については2013年5月に公表した「公的資金完済プラン」において、2018年度の完済をすでに公表しているが、足元の業績が堅調に推移しているため、2015年6月開催予定の定時株主総会において承認等を得られることを前提に公的資金の全額を返済するとした。
また、自己資本比率の目標水準については、現在適用している国内基準において十分な自己資本を確保するとともに、国際統一基準においても、普通株式等Tier1比率(その他有価証券評価差額金を除く)で8.0%を安定的に上回る水準を目指す。そのために自己資本の質的・量的強化を図り、資本の実質的交換(キャピタル・エクスチェンジ)を行い、自己資本構成の見直しを実施する。具体的には2015年3月に第一生命保険 <8750> 及び日本生命保険を割当先として865億円分の自己株式の処分を実施するとともに、同社が発行している社債型優先株式2,380億円のうち第4種優先株式630億円について公的資金完済後速やかに取得する。また、残る1,750億円についても中長期的な視野で取得を検討する。
同日には配当予想の修正も発表。1株あたり2円増配し年間17円とした。今後の配当については、当面は安定配当を継続する方針だが、第4種優先株式取得後に残存する社債型優先株式1,750億円の取得を実施した後には普通配当の増額も検討する。なお、同社は年1回、期末配当のみを実施していたが2015年度以降は中間配当も実施する予定だ。さらに株主優待制度の新設も発表、保有株式数に応じて、マイルに交換できたり、キャッシュバックしたりできる、りそなグループの「クラブポイント」を毎月進呈する。
公的資金の完済でりそなホールディングスの新しいステージが見えてきた。
(ZUU online)
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