Q.中小企業の社長が税理士事務所に求めるものは何だと思いますか?

大前氏: これ言いにくいですよね。何人か税理士みたいな顔していますので。

エストニアは税理士と会計士がいなくなりました。全部自動的にイーバンクの中で処理してしまって、年末にタックスコレクションが自動的に来ますので、自動的に引き落とされて終わりです。したがって、税理士も経理士もいなくなった唯一の国です。日本がそうなるのにあと100年ありますから、ここにいる人は大丈夫ですね。

税理士や会計士にとっては、そういう風なことが優しくできて、無料でできたり、安くできるようになったら、経営アドバイスが重要でしょう。私は経営コンサルタントですけど、商売は無限ですよ。だから、やっぱり数字を読みながら、世の中の色々なことを勉強して、良いアドバイスをしてあげると。経営者とまた違う視点、今日みたように産業の垣根はこんなになっていますから、そういう観点から色々とアドバイスができるということが極めて重要です。数字から納税申告だけやりましてなんていう、無機質な、無味乾燥なやり方ではやっぱり淘汰されると思いますね。

やっぱり、完全に社長さんなんかの知らないようなそういう時代の流れ、テクノロジーの変化とか、そういうことも含めて、一言アドバイスできることが非常に重要だと思います。