石油元売り大手のJXホールディングス <5020> は5月11日、2015年3月期の連結決算を発表した。原油安の影響を受け、純損益は2772億円の赤字となった。前期は1070億円の黒字。同社の通期赤字は2010年の統合後初めて。
売上高は前年同期比12.3%減の10兆8824億円。営業損益は2188億円の赤字、経常損益は1501億円の赤字となった。
赤字となった主な原因は、昨年10月以降の原油相場の急落により多額の在庫評価損を計上したこと。高値で仕入れた原油を安値で精製して販売することになるため。また、ハイブリッド車の普及などで石油製品の需要が減少したことも影響した。
事業別では石油精製販売などエネルギー事業で、売上高が前年比15.2%減の9兆1248億円、経常損益は3346億円の損失(前期1082億円の利益)となった。石油・天然ガス開発事業は売上高で前期比12%増の2264億円、経常利益で19.5%減の849億円。金属事業の売上高は前期比11.2%増の1兆1560億円、経常利益は前期比19.5%増の566億円だった。
2016年3月期の見通しについては、純損益で1600億円の黒字とした。売上高は9 兆6600億円(前期比11.2%減)、営業利益2500億円(前期比4689億円の改善)、経常利益は3100億円(前期比4601億円の改善)を見込んでいる。(ZUU online 編集部)
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