孫正義 (写真=Getty Images)

大手通信会社の一角を占めるソフトバンク <9984> は5月11日、2015年3月期の連結決算を公表し、過去最高益を更新するなど大幅な成長を示していることを明らかにした。併せて、孫社長は決算説明会の中で、「世界のソフトバンクになる」との次の目標を改めて掲げた上で、実質的な後継者にニケシュ・アローラ氏を指名することを明言した。

同社は決算説明会にあたって、グーグルの経営にも加わってきたニケシュ・アローラ氏を副社長に迎えることを公表。孫社長によれば、グーグルでナンバーツーを務めてきたことから、ほとんどの世界主要なIT企業との深い関係を持っており、その知見と人脈により、世界のソフトバンクに成長するための重要な経営パートナーを得たとのことだ。「実質的な後継指名か」との質問に対して 孫社長は 「実質的にイエス」だと回答するなど、期待の高さを窺わせた。

同日、ソフトバンクは2015年3月期の決算も公表。発表によれば、純利益が前年同期比28.5%増の6683億円で、過去最高を更新。売上高は前年同期比30.1%増の8兆6702億円だった。営業利益は同比8.8%減の9827億円、連結税引き前利益は同比38.2%増の1兆2770億円だった。

今回の大きく成長した決算を発表したことについて、ソフトバンクは、連結子会社が増えたことなどを原因として指摘。買収した子会社の年間を通じた売上を計上したことなどが、成長に大きく貢献した。

現在では連結子会社となったアリババがニューヨーク証券市場へ上場したこと、あるいは同社が新株発行を行ったことや、同社の転換優先株が普通株式に転換されたことなどにより、同社に係る持分変動利益 5996億6800万円を計上したことが寄与した格好だ。

スプリントなどの米国の通信事業についても、孫社長はコメント。「連続してユーザー数の純増を記録し、コンスタントに続けられる自信が深まってきた。ネットワークについてもつながり易く改善し、解約率も急激に改善しはじめている。次世代通信のネットワークの構築についても自信が出てきた。スプリントはここから改善の道筋が見えてきている」などとした。

日本国内での移動通信サービスや携帯端末の販売など国内の移動通信事業が堅調に推移。米携帯スプリントの事業の売上も増加した。子会社のソフトバンクモバイルでは今年3月末時点の累計契約数が3776万件、14年度の純増契約数は184万件となった。

また、インターネット事業でも売上は前年同期比4.8%増の4191億円となった。子会社ヤフーの国内広告事業で売上が増加した。同事業について孫社長は「さらにこれを成長加速させるための戦略を練っている。こちらも、非常に面白い将来の楽しみがある」としている。 (ZUU online 編集部)

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