スマホ向けのウェブサイトやポイント事業を運営するセレス <3696> は5月11日、ビットコインの取り扱い事業で、ビットコイン取り引き事業を行う bitFlyer と業務提携することで合意したと発表した。

セレスは、スマートフォン端末をメインデバイスとするインターネットメディアを企画・開発し運営しており、累計で400万人以上のユーザーに利用されている。国内最大級のスマートフォン向けポイントメディアであるモッピーに加え、モバトクとお財布.comを運営している。

一方、bitFlyerは、仮想通貨「ビットコイン」を、販売・買取・決済サービスを提供しており、同社のサービスを利用することで、ユーザーはウェブサイトおよびスマートフォンアプリを介して日本国内の銀行口座を利用して、ビットコインを購入したり、決済に使ったりすることができる。bitFlyer は外資系金融機関出身の経営陣により、セキュリティを重視したサービス設計および運用を自社で行っており、2014年4月のサービス開始から多くのユーザーに利用されている。

今回の業務提携によりモッピーユーザーは、bitFlyerを通じてビットコインにいつでもポイント交換することができ、ビットコインを使ったショッピングでの決済に加え個人間送金や国際送金などに利用することが可能となる。

両社の提携に基づき、セレスは同日から、セレスが運営する国内最大級のスマートフォン向けポイントメディアであるモッピーが発行するモッピーポイントと、bitFlyerが提供するビットコインとの交換を開始した。

セレスは、同社が扱っているポイントが、グローバルな仮想通貨であるビットコインとは非常に親和性が高いと考えており、今回の交換開始を足掛かりとして今後も当社が運営する各メディアのポイントとビットコインとのビジネスシナジーの可能性を追求して、今後もより利用価値の高い交換サービスをユーザーに提供することで、ポイント利用の活性化を図る。

ビットコインは、インターネット上で流通している仮想通貨の1つで、オープンソースプロトコルに基づくピアトゥピアの決済網だ。権力機関や金融機関を介さないため、極めて低いコストでの決済を可能にするとされており、マイクロペイメントや国際送金などへの利用が期待されている。

また、2014年2月には仮想通貨ビットコインの取引所「マウントゴックス」を運営するマウントゴックスが民事再生法の適用を申請(同日受理)、85万ビットコイン(会社発表では114億円分)と預り金最大28億円が消失するなど、そのセキュリティと資産管理のずさんさが大きな問題ともなった経緯があり、今後の動静が注目されている。(ZUU online 編集部)

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