旭化成 <3407> が5月12日、2015年3月期の決算を公表した。14年度通期の業績は、円安・原油安効果とクリティカルケア事業の好調で増収増益を果たした。

同社の14年度通期決算は、売上高1兆8978億円(前年比4.7%増)、営業利益1579億円(同10.2%増)、経常利益1665億円(同16.6%増)、当期純利益1057億円(同4.3%増)となった。

売上高で貢献が高かった上位3事業は、ケミカル事業の327億円増(売上高8243億円)とクリティカルケア部門の308億円増(同1106億円)、住宅事業の174億円増(同5518億円)だった。

クリティカルケア事業は、11年に米国のゾール・メディカルと自動体外式除細動器(AED)に関する日本での独占販売契約を締結して本格展開を開始。その後14年に米国の呼吸管理機器メーカーの事業、オランダ企業の体温管理システム事業、米国の医療機器メーカーと、相次いで買収を繰り返し、今回の大幅業績アップにつなげた。

また、同社売上の中で海外売上高が6733億円となり、前期から646億円増加。海外比率が33.9%と前期から比較し1.8ポイント増加したことから円安効果も業績に寄与した模様だ。

15年度(16年3月期)の業績予想としては、主力のケミカル・繊維セグメントで減収となるものの、住宅・建材及びクリティカルケア事業を含むヘルスケアセグメントで増収を見込んでおり、売上高2兆円(前年同水準)、営業利益1640億円(3.8%増)と予想している。(ZUU online 編集部)

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