日立製作所 <6501> が5月14日、2015年3月期の決算を発表した。売上高は微増であったものの、社会・産業システム、高機能材料、電子装置システムなど8部門で増益となり営業利益が過去最高を記録した。
同社の14年度通期売上高は、9兆7619億円(前年比2%増)、営業利益6004億円(同12%増)、EBIT 5510億円(同6%減)、当期純利益2413億円(同9%減)となった。
過去最高の営業利益となったにもかかわらず、当期純利益が前年比減となった理由は、三菱重工業との火力発電システム事業統合の際、日立に残った欧州の一部プロジェクトを事業収束したことによる損失計上527億円があったため。
営業利益面で最も貢献が高かったのは社会・産業システム事業(前年比256億円増)、高機能材料事業(同212億円増)、電子装置システム事業(同103億円増)といずれも100億円以上のアップとなった。
一方で、電力システム事業(前年比283億円減)と建設機械事業(同191億円減)は大幅にダウンとなった。
15年度は2015中期経営計画の最終年度となるが、3つの戦略として「海外売上高比率50%」「サービス事業拡大・サービス売上高比率40%」」「スマトラによるコスト削減効果4000億円」をあげており、ほぼ達成する見通しとなっている。
16年3月期(15年度)の業績予想としては、売上高9兆9500億円(前年比2%増)、営業利益6800億円(同13%増)、EBIT 6200億円(同12%増)、当期純利益3100億円(同28%増)を見込む。2期連続での営業利益更新となる模様だ。(ZUU online 編集部)
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