予防医学関連ではセントラルスポーツか?
続いて、予防医学関連で注目される銘柄を見ていく。予防医学とスポーツとの関連では、運動習慣をつけることで成人病の予防や医療費の削減を行っている銘柄が注目である。
フィットネスクラブを経営するセントラルスポーツ <4801> やルネサンス <2378> は、スポーツ庁関連銘柄として脚光を浴びることになるだろう。セントラルスポーツは、2015年3月期決算において連結売上高が前期比105.4%の509億円。連結当期純利益が前期比111.7%の13億円と増収増益を記録した。また、ROEも8%を超えており、業績も好調である。
また、セントラルスポーツは経営戦略として介護予防事業や医療との連携にも力を入れている。2015年3月期では、東京都港区にある「介護予防総合センター」の指定管理の開始や、千葉大学付属病院との包括連携協定を結んだ。セントラルスポーツの経営戦略は今回のスポーツ庁が推進する事業との親和性が高く、今後の成長が期待できる。
意外な?「スポーツ庁関連」銘柄
意外な「スポーツ庁関連」銘柄としては、電通 <4324> が挙げられる。電通とスポーツマーケティング事業との関連は深い。電通のアニュアルレポートによると、国際オリンピック協会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)の放送権、マーケティング権を多数保有しているのにはじめ、国際陸上競技連盟(IAAF)や国際水泳連盟(FINA)に至っては、10年以上にわたり放送権、マーケティング権を全世界で販売している。
さらに、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から、電通はマーケティング専任代理店に指名された。加えて、日本サッカー協会のマーケティング活動への協力及びJリーグの独占スポンサー販売権を2014年より有している。
電通は、オリンピックやFIFAワールドカップに代表されるビックイベントのスポーツマーケティング事業のほぼ全てにわたって絡んでおり、国内外のスポーツ関係者との交流や日本のスポーツの国際振興には不可欠である。
スポーツ庁初代長官人事が最初のイベント
スポーツ庁長官には元トップアスリートや民間人を中心に人選が進んでいるとの報道がされている。予算規模は大きいが、実際の事業の推進には民間の協力が不可欠と思われるため、初代長官が誰になるかによって、事業推進で主体的な役割を担う企業が決まるものと思われる。10月までの初代長官人事が焦点だ。(ZUU online 編集部)
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