三菱商事 <8058> と東京電力 <9501> は5月25日、カタールで大型火力発電所の建設を受注したと発表した。カタールのカタール発電造水会社(QEWC)などと共同で事業会社を設立、発電所を建設し25年に渡って運転する。運転開始は2017年を予定している。

三菱商事と東電が出資する共同出資会社「K1 Energy」(三菱商事が98.5%、東電が1.5%出資)が、「カタール電力・水公社」と長期売電・水供給の契約を締結することで合意。「K1 Energy」はQEWCなどと共同で事業会社を設立して、「カタール電力・水公社」と正式契約を締結する。

新しい事業会社の出資比率はQEWCが60%、三菱商事と東電の「K1 Energy」が30%、カタール国営石油会社が5%などとなっている。また、東電は2015年度上期中に、出資比率を引き上げる考えという。

事業会社は首都ドーハから約20キロ南の地域で、天然ガス火力発電所(240万キロワット)と、海水を淡水化するプラント「海水淡水化設備」(59万立方メートル/日)を建設する。25年にわたり、売電と水供給を行う。

発表資料で三菱商事は「本プロジェクトを通じてカタールにおける電力・水の安定供給に貢献するとともに、世界各地の電力需要・水需要の増加に対応するべく、中東も含めてグローバルに発電・造水事業に取り組んでいく」とコメント。東京電力は「福島復興を実現するため、収益拡大に向けた事業基盤をより一層強化していくとともに、国内外で培った技術やノウハウで世界に貢献するため、海外発電事業を積極的に展開していく」としている。(ZUU online 編集部)

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