データセンターやクラウド・ソリューション事業を行うブロードバンドタワー <3776> は6月4日、IT化のさらなる進展とIoTの今後の普及拡大に伴い、データセンターの役割も変化していくことから、新たな時代のニーズに対応するための次世代大規模データセンターの開発を進めることを明らかにした。

昨今のクラウドコンピューティングの発展やIoT化の進展で、データセンターの役割も変化しており、膨大なデータの収集とその分析を行う体制の整備が背景では進んでいる。

例えば、IoT化によりさまざまなモノに埋め込まれたセンサーから収集されるデータは巨大になるものの、それをクラウドソリューションで提供されるリソースを活用して処理したり、機械学習機能を使って処理したりするなどの取り組みがある。具体的には、東芝 <6502> とマイクロソフトが両社のセンサー技術とクラウド技術を組み合わせて新ソリューションの開発を目指したり、NTTデータ <9613> と水道事業を行うメタウォーター <9551> が共同で、水道向けのIoTソリューションを提供するといった動きもみられており、今後の各社の協業の動きからも目が離せそうにない。

今回、ブロードバンドタワーが開発を進めるのはこうした時代に求められるデータセンターの役割を担う「IoTデータセンター」。同社の発表によれば、具体的な形態はまだ決まっていないものの、最新の設備を備えた次期大規模データセンターの調達が推進される見通しだ。

また、同社はNTTデータの技術強力も得ながら、「IoTデータセンター」の開発を進めるとのことだ。

IoTでは、さまざまな産業で活用されるあらゆるモノの中にセンサーを埋め込み、そこから収集されるデータを分析し、有用な知見を得ることも期待されており、センシングデータによる事業の効率化とともに、データセンターの整備がどのように進むか引き続き注目を集めそうだ。(上杉学)

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