カブドットコム証券 <8703> は25日、業務改善報告書を金融庁に提出した。5月26日付業務改善命令に基づくもので、内部管理態勢の強化・拡充に努めるとしている。

改善計画によれば、執行役間の相互けん制機能▽システム開発管理態勢▽システムリスク管理態勢▽監査機能▽人材育成機能―を強化する。

執行役間の相互けん制強化のため、MUFGグループから新たに人材を招へいするのをはじめ、システムの管理統制と品質向上施策を推進する「システム管理室」を新設する。またシステム開発の進捗状況をモニタリングする「システム開発進捗連絡会」も新設する。

システムリスク管理態勢の強化には、管理業務の検証・統制、けん制機能を集中させた「システムリスク管理課」を新設。適切なシステム障害管理の実施状況を確認する組織として「システムリスク管理連絡会」を新たに設ける。

今回の行政処分による責任の所在を明確にするため、代表執行役社長が30%減給3カ月、代表執行役副社長(内部管理統括責任者、管理本部長)とシステム担当常務執行役が20%減給3カ月、専務執行役事務・システム本部長と専務執行役管理副本部長が10%減給3カ月、取締役会長が25%減給1カ月の社内処分を実施した。

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