ギリシャ問題が大きく取りざたされそうです。昨晩も「大変なことになりますか?」と言う質問をいただいたのですが、日本市場への影響はある程度限定的となるものと思います。円高に振れていることでいったんは売られるのでしょうが、世界的な混乱は避けられるのではないかと思います。
実際にユーロ離脱はないと思いますし、デフォルトとなっても特に欧米の銀行がどうにかしてしまうということもなさそうです。スペインやイタリアに問題が拡大し、スペインやイタリアの銀行がどうしたということになると問題でしょうが、あくまでもギリシャ国内、の問題と言う見方もあり、比較的落ち着いた展開になるのではないかと思います。
週末の米国株が軟調となったのですが、夜間取引やシカゴ市場(CME)の日経平均先物が堅調となったことから本日の日本市場は買い先行となりそうな雰囲気でしたが、ギリシャ問題が大きく取りざたされており、いったん大きく下押す展開になりそうです。為替が円高に振れていることもあり、嫌気して売られるのでしょう。ただ、欧米の反応を見たいということや中国の利下げの話題もあって、世界中のお金がなくなるということでもないので、徐々に落ち着きを取り戻して来ると思います。
20,500円~600円水準を割り込まなければ高値保ち合いと言うことになるのでしょうが、上値は21,000円を意識するところでは達成感も出て来そうです。当面は20,500円~21,000円水準での動きとなるのではないかと思います。20,500円水準を割り込むと今度は20,000円水準を試す動きになるのでしょう。
本日の投資戦略
高値を抜けてから上値は重いのですが、売り急ぐ動きもありません。先週初めの急騰を見ているとどうしても売り難いのだと思います。先物なども売っても売っても下がらないというよりは、売り急ぐ動きがないということです。売り手もいないのですが、積極的に買い上がる動きはさらに少ないということです。
逆に言えば、売り手は増え難いけど買い手は増えやすいということではないかと思います。売りたくなるところは高値=21,000円を意識したところであり、「下がれば買い」と言うことで買い易いことは買い易いのでしょうし、「21,000円を抜ける」と言うことになるのであればさらに買い手も増えてきたのだと思います。
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