本記事は、和田 博信氏の著書『いつも機嫌のいい人が考えていること』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

いつも機嫌のいい人が考えていること
(画像=millennium/stock.adobe.com)

ただ嫌われる人と信頼される嫌われ者

世のなかには、表面上は同じ「嫌われている人」であっても、信頼されない人と信頼されている人に分かれます。簡単にいうと、尊敬されているか、されていないかの違いです。

信頼される人は、たとえ周囲から反感を買うことがあっても、言動に対して行動と責任が伴っています。信頼される人は批判や指摘をするだけでなく、自分も当事者として、問題解決するために動きますし、結果に責任をもちます。

たとえば、部下から出来がよくない資料を渡された場合、「結論を最初に書いたほうがいいんじゃない?」「数字が多すぎて、焦点がぼやけるから、伝えたいポイントを絞るほうが見やすいね」などと助言して、自分ならどうするかを相手に提示します。
そのため、意見を言ってくるイヤな人と思われても、尊敬の念を抱かれます。

一方で、信頼を得られない「ただ嫌われている人」は、正論や理想を口にするだけで、現実的な行動をしません。文句や批判は多くても、自分自身が汗をかいて結果を出すことはなく、周囲から見れば口だけの存在になってしまいます。

たとえば、「つまらない企画書」をプレゼンしてきた部下に向かって、「ダメだね」「つまらない」「なにが言いたいかわからない」と言うだけの上司は、嫌われるだけでなく、信頼もされません。

信頼されるには、想像力と思いやりが必要です。資料や企画書だけでなく、提出されたものは「誰かの時間とエネルギー」が注がれています。それをつくった人がいるのです。その準備を無下に扱う人は、「ただの嫌われ者」になってしまいます。

そのことを意識できれば、

なにを言うのか、
どう言うのか、
自分はなにができるのか、


と考えることができます。
意見は相手の立場を考慮して「自分ごと」として発する言葉であり、文句は「ただ正しい」ことを言っているだけでしかありません。どんなに言葉が正しくても、行動と責任が伴わなければ、人は距離を置き、信頼を寄せることはないのです。

つまり信頼されるかどうかは、「意見が正しい」かどうかではないのです。相手に対して、しっかり向き合っているかどうかが大切になります。

では、考えてみてください。
あなたは、どのような人と働きたいですか?

いつも機嫌のいい人が考えていること
和田 博信(わだ・ひろのぶ)
1977年愛知県生まれ。高知県育ち。sooupコンサルティング代表取締役。
日本サムスン、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、EY税理士法人を経て、2006年にフルライン株式会社に参画、2016年sooupコンサルティング創業。
現在は管理部門支援を行い、東レやロイヤルホテルなどの大企業からベンチャー企業まで、累計660社以上のコンサルティングに携わる。
これまでに累計1,000億円超の収益改善を実現し、3,600件以上のクライアントの社内外で課題解決したノウハウを「落としどころの本質」として企業・団体研修も実施。
高知県をこよなく愛しており、高知県に6年連続企業版ふるさと納税を行う。
先天性心疾患を抱え、36歳ときに多臓器不全で臨死体験を味わったことをきっかけに、人生をいかに効率的に生きるかを常に考えている。
本書が初の著書。

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