クラウドソーシングの活用が事業を伸ばす

クラウドソーシングを使って依頼できる仕事の種類は「課題解決型の研究」、「商品設計やアイデア出しなどの企画」、「プロトタイプの製作や製造サポートなどの商品開発」、「プロモーションなどのマーケティング支援」など多岐にわたる。また、業務の依頼パターンも、固定報酬をベースにした「プロジェクト形式」、成果物によって採否を決める「コンペ形式」、アンケート収集などに適した「タスク形式」といった選択肢が揃っている。

クラウドソーシングの普及に伴い、クラウドワーカーの中には、MBAホルダーやプロデザイナー、統計解析の専門家など、中小企業ではアプローチが困難なハイクオリティなスキルや実績を持つ人材が揃いつつある。しかも、インターネットの環境が整っている現在、クラウドソーシングに登録しているワーカーは国内外にわたっている。併せて、オーデスクといった、海外のクラウドソーシングサービスを活用するという方法もある。


大手人材・ITの後押し受ける「クラウドソーシング」

現在ネット上でクラウドソーシングのマッチングサービスを展開している企業としては、2014年12月に東証マザーズへの上場を果たしたクラウドワークス <3900> やリアルワールド <3691> などが最右翼だ。無論今後、他の有力企業が上場によって注目銘柄となる可能性も高い。ほかにも、IT・ネット業界で知られるようになってきたランサーズなどもある。

また、クラウドソーシング協会には、パソナG <2168> の子会社パソナテックや、アサツー・ディ・ケイ <9747> 、サイバーエージェント <4751> などの企業も名を連ねており、いずれも業界の発展に積極的な姿勢を見せている。

クラウドソーシングは、「顔の見えない者同士の商取引」である一方で、限りない可能性を秘めてもいるだけに、不正やモラルハザードのない健全な発展が望まれる。(ZUU online 編集部)

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