ユーロショップ
(写真=HPより)

ドイツの100円ショップならぬ「1ユーロショップ」が、ロシアに第1号店をオープンする。ロシアでは初めての1コインショップ(固定価格販売店)となることを、モスクワタイムス紙が報じた。まだ第1号店オープンの準備段階だが、その出店計画は強気だ。


来年には200店舗のオープンを計画

ユーロショップはドイツ国内で255店舗を持つ、欧州最大のディスカウントチェーン店の1つ。食料品から日用品まで幅広い品揃えが売りで、店内の商品のほとんどが1ユーロで販売されている。

ロシアのRBCデイリー紙によると、第1号店の名称はユーロショップのまま、マネージメントは、ユーロショップとフランチャイズ契約を結んだユーロショップロシアで、モルドヴィア共和国の首都、サランスクにオープン予定である。

またモスクワ・ペンザ・サラトフなどの商業・工業都市を中心に年内に15店舗、来年には200店舗、将来的にはロシア全土に2000店舗オープンさせる意思を示している。

ユーロショップの意気込みは一見無謀とも思えるが、決して誇張や“はったり”ではなさそうだ。


ロシアでは“安売り店”が異例の成長

ロシアは、ウクライナ紛争や石油落下、各国から経済制裁を受けたの結果、不景気が深刻化している。国民の低価格商品への需要は益々高まっている。

ベドモスチビジネス紙の報告によると、ロシア国内の激安ディスカウントストア、Pyatyorochkaの2015年度の売り上げは前年同期比35%増、激安スーパーマーケット、レンタは今年7月の自社レポート内で30%増を報告するなど、“安売り市場”が異例の成長ぶりを見せているのだ。

現在ロシアには、同様の1コインショップが数軒しか存在しない。ロシア国内に1930軒の店舗を持つFix Priceのほかは、昨年のオープンから60店舗にまで増やしたZaodnoのみだ。

高まる需要とライバルが極端に少ないという最高の好条件で、欧州最大手のユーロショップがロシアを制覇したとしても、まったく不思議ではないだろう。(ZUU online 編集部)

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