目次

  1. 分離独立した会社のプラス要素
  2. 独立性のある会社は動向を掴みやすい
  3. 「分離独立した会社」とは?
  4. 独立心旺盛な会社をどうやって見つけているのか?
  5. 子会社の状況を見えにくくする要因

分離独立した会社のプラス要素

伝説の投資家ピーターリンチ氏の投資哲学に迫る本連載。【第1回】では自社株買い銘柄の、【第2回】ではアナリストがフォローしていない株の魅力をお伝えした。 【第3回】は「分離独立した会社」についてである。ホールディングカンパニーが増え、親会社と子会社の関係性が複雑になっている現在にあっても、この視点は有用である。有価証券報告書を読み解くことの大切さと共に、リンチ氏が推奨する「分離独立」を解説する。

独立性のある会社は動向を掴みやすい

株価の上昇局面では多くの株式投資家は莫大な利益を確保することができる。実際にそうして驚くべき成果を現実のものにした投資家は80年代以降も数多く登場しているが、そのひとりとして今も注目される存在がピーター・リンチ氏だ。同氏は、13に及ぶ株式銘柄の投資視点を自著で開示しているが、今回はその4つ目にあたる「分離独立した会社」についてみていくことにする。

「分離独立した会社」とは?