目次

  1. 長期投資にこそ心強い「守りの銘柄」
  2. 継続的な購買を提供する商品を供給する会社は、長く保有するべき
  3. メーカーが中心
  4. 国内市場でもディフェンシブ系の最寄品は底堅い存在
  5. 使えるエッセンスが多いのがリンチの発想

長期投資にこそ心強い「守りの銘柄」

伝説の投資家ピーターリンチ氏の投資哲学に迫る本連載。【第1回】では自社株買い銘柄、【第2回】ではアナリストがフォローしていない株、【第3回】は「分離独立した会社」を、リンチ氏の長期投資視点に立って解説してきた。 【第4回】では「継続的な購買を供給する企業」をお伝えする。日用品などは国内でもディフェンシブ株と呼ばれ一定の需要があるが、こうした株がなぜ安定収益に欠かせないのか、リンチ流「守りの投資」に迫りたい。

継続的な購買を提供する商品を供給する会社は、長く保有するべき

株の長期投資の世界で一目をおかれる存在となっているピーター・リンチは、個別銘柄の株価を追いかけるのではなく企業を追いかける存在として有名だ。5年、10年、あるいはそれ以上安定的な収益をもたらしてくれる銘柄である以上、売却はしないのが基本となる。そんなリンチが長く継続して保有したい銘柄のひとつにあげているのが「継続的な購買を提供する商品を供給する会社」だ。

今回は彼の13の銘柄選択視点の10番目としてこうした商品を提供する会社について考えていく。

メーカーが中心