目次

  1. 知名度の低い株にこそ、大化けの可能性がある
  2. 長期的目線で見るべし
  3. 機関投資家が保有しておらず、アナリストがフォローしていない会社とは?
  4. 新興株に多いリンチ好みの銘柄
  5. リンチが目をつける銘柄はじっくり長く持てる有望銘柄
  6. 一過性のものとして見るのではなく継続して見続けること

知名度の低い株にこそ、大化けの可能性がある

伝説の投資家ピーターリンチ氏の投資哲学に迫る本連載。【第1回】では自社株買い銘柄の有用性を解説したが、【第2回】はアナリストがフォローしていない株を長期的に保有する戦略についてお伝えする。 ピーターリンチの真骨頂は目立たない株を安く買い、長期的に保有するところにあるが、それには機関投資家が扱わない知名度の銘柄をピックアップしなければならないのだ。リンチ氏の長期的投資戦略の真髄に迫る。

長期的目線で見るべし

投資の神様で有名なウォーレン・バフェットに勝るとも劣らない人物として米国をはじめ、世界の金融業界で今も注目される存在のピーター・リンチ。彼自身が運用したファンドの資産をわずか13年間で777倍にしたという伝説だけではなく、典型的な長期投資派として大きな成功を収めているということでも有名な存在だ。

同氏は自著で13に及ぶ投資銘柄選択の視点を公開しているが、その5つ目にあたるのが「機関投資家が保有しておらず、アナリストがフォローしていない会社」だ。今回はその内容について見ていくことにする。この視点もまさにピーター・リンチならではの長期投資のための目線ということになる。

機関投資家が保有しておらず、アナリストがフォローしていない会社とは?