ピーター・リンチ
(画像=Thinkstock/Getty Images)

目次

  1. テクノロジー社会における投資法
  2. テクノロジーによって生産性を上げる企業に着目
  3. テクノロジー業界は栄枯盛衰が激しい
  4. テクノロジーの利用は企業経営の重要な戦略

テクノロジー社会における投資法

【第4回】まで、伝説の投資家ピーターリンチの投資術について、具体的な狙い目と共にお伝えしてきた。 【第5回】ではテクノロジー社会における投資への向き合い方を解説する。国内外で多くのテック企業が株式市場を席巻しているが、リンチ氏はテクノロジーを提供する企業よりも「使う側の企業」を推奨する。その真意がどこにあるのか、ロジックを紐解く。

テクノロジーによって生産性を上げる企業に着目

伝説の投資家ウォーレン・バフェット氏と並び、株式の長期投資の世界で神様と言われるピーター・リンチ氏。運用したファンドの資産を13年間で777倍に増やし、全米NO.1ファンドマネジャーと呼ばれた彼は、どのようにして資産を増やしていったのだろうか。

自著『ピーター・リンチの株で勝つ』の中で13の投資銘柄選択視点を、個人投資家にもわかりやすいように日常生活に即した形で明らかにしている。その、11番目の視点にあたるのが「テクノロジーを使う側の企業」だ。

同氏が株式の長期投資で爆発的な利益を収めた中心的期間は1980年代で、ちょうどコンピューターが本格的に企業の生産プロセスや業務プロセスに深く入り込んでいく時期にあたっていた。

当時の株式市場では、テクノロジーを提供する側の企業がフォーカスされていたが、同氏はひとり先行して、テクノロジーを使って生産性を飛躍的に向上させた企業に注目していったのだ。こうした視点はテクノロジーが広く普及した今の時代に聞けば、当たり前と感じる投資家がほとんどかもしれない。しかし、30年以上前にテクノロジーの普及によるユーザー利益に目を向け、投資銘柄の選定を行った点に先見の明があると言えるだろう。

テクノロジー業界は栄枯盛衰が激しい