大村智,ノーベル医学・生理学賞
(写真=Getty Images)

いよいよ今年もノーベル賞の行方が注目される時期を迎えた。北里大学名誉教授の大村智氏が選ばれた10月5日の医学・生理学賞を皮切りに、6日に物理学賞、7日に化学賞、9日に平和賞、そして12日には経済学賞の受賞者が発表される。

文学賞だけはノーベル財団とは異なる「スウェーデン・アカデミー」が選考委員会を兼ねており、発表の日程もアカデミーが独自に決める。10月の第1週または第2週の木曜日というのが定例で、原則として他賞と同じ週に発表されることになっている。


今年も関連銘柄の急騰を招くか?

ノーベル賞はインパクトが強烈なだけに、株式市場にも大きな影響を与える。2002年に田中耕一さんが化学賞を受賞した際には、同氏が社員として勤務していた島津製作所 <7701> の株が急騰。2012年に京都大学の山中伸弥教授が医学・生理学賞を受賞した際にも、iPS関連銘柄が急騰したという実績がある。

さらに昨年は、青色LEDの開発と応用に貢献した赤崎勇・名城大学教授、天野浩・名古屋大学教授、中村修二・米カリフォルニア大学教授の3名が物理学賞を受賞。これを受けて、株式市場では青色LED関連銘柄が大賑わいとなった。


ノーベル賞に関連する注目銘柄

無論、誰がノーベル賞を受賞するのかを当てることは不可能だ。ただ、株式市場ではすでに動き始めている銘柄もある。思惑によって急騰しがちなノーベル賞関連銘柄について、早めに利食い対応をするのも一つの方法だろうし、いずれにせよ目を離さずにいることは投資家として当然のことだろう。

ちなみに、ノーベル賞の選定基準は、過去20年以上にわたる学術論文の被引用件数に左右される。その意味で、世界的な情報サービス企業のトムソン・ロイターが論文や引用データから選定する「引用栄誉賞」が与えられた研究者は、ノーベル賞を受賞する確率が高いといわれている。


医学生物学研究所 <4557>

愛知県名古屋市中区栄に本社をもつ、臨床検査薬・研究用試薬製造会社である同社は、京都大学と共同研究を行っていることから、「引用栄誉賞」の受賞者である京都大学大学院理学研究科の森和俊教授がノーベル賞を受賞した場合には、関連銘柄として大いに賑わう可能性がある。


ゴールドウイン <8111>

富山県小矢部市清沢に本店があるスポーツウェアの中堅企業である同社は、人工合成クモ糸素材の開発に成功したベンチャーのSpiber社との資本・業務提携を9月8日に発表している。この新素材は、今年の受賞の対象になるかどうかは別としても、ノーベル賞級の発見であると評価されている。


文教堂グループホールディングス <9978>

ノーベル文学賞といえば、ここ数年必ず話題に上るのが村上春樹氏。神奈川県川崎市高津区に本社がある書店チェーンの同社株も、この時期には起伏の激しい動きを見せる。お笑い芸人の又吉直樹氏が「火花」で芥川賞を受賞した際にも株価が急騰しており、目が離せない。


カイオム・バイオサイエンス <4583>

他にも注目しておくべき銘柄の一つが、独自の抗体作製技術を持つ理化学研究所発の創薬ベンチャーである同社だろう。同社の収益源は、医薬品候補抗体導出ならびにその技術供与だ。


リプロセル <4978>

iPS細胞の研究試薬や創薬支援、臨床検査事業を手掛ける同社は、東大や京大と共同研究契約を締結している。ノーベル賞に関連して囃される銘柄といえるだろう。


澁谷工業 <6340>

飲料用充填装置で国内最大手の同社は、アジア、北米、欧州向けに強みを持ち、メカトロシステム製販も手掛けている。iPS細胞を用いた再生医療の機械装置メーカーとして、世界初の技術を開発していることでも知られる。 (ZUU online 編集部)

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