3週間で3億の損…真綿で首を絞められる感覚
そんな片山氏でも失敗談はある。「僕の失敗は2012年のときに僕はカラ売りをしてしまったんですね」と、デイトレーダー時代の話が始まる。
片山: そのとき9500円が1万500円となった程度なんですが、レバレッジをかけてショートしてたものですから3週間で30%くらい損をしたんです。金額にして3億ぐらい。これはもうほんとに足元がズブズブとこう沈み込んでいく感覚です。ずっと画面見てるんですけど刻一刻と損失が膨らんでいくわけですよ。毎日毎日、ホントに真綿で首を絞められる感覚ですよね。
結果として片山氏は損切りをし、破産を免れたという。ちなみに愛と勇気を持って買ったのに、なかなか株価が上がらず、見切らないといけないときはどうしたらよいのか、と進行役の渡辺アナから質問されると、「状況は常に変わっているので当初よいと思っていたことが実はそうではなかったということはよくあります。うまくいっていないときは、うまくいかない原因を徹底的に調べ、一時的な流れかどうかを見極めます」。
そんな片山氏の話について、「片山さんはやっぱり才能がある方じゃないかと思う。基本的には例外じゃないかと」と内藤氏。
確かに「真綿で首を絞められるような感覚」に襲われるリスクを負いながら、企業業績を徹底的に調べるような生活を送るのはそう簡単ではない。そこで、内藤氏が一般投資家に勧めるのが分散投資だった。「7年半で25億稼いだ『カリスマ』が語る投資の本当の魅力とは②」に続く。 (ZUU online 編集部)