「国策投資家」利回り8%の秘訣

杉村氏は自らを「国策投資家」と呼び、マーケットを読むときは政策を判断材料にするという。2012年11月、当時の野田首相が解散を宣言したときには「ようやく買い場が来た」と思ったという。

杉村: 私の投資スタイルで(買い時は)年に何回もこない。これはもう間違いなく自分の中で(買い時で)ある!とそう判断したときにど~んと買って、そして利益を上げるっていう投資スタイルです。

3人目の内藤氏(資産デザイン研究所社長)はもともと金融機関にいたが、マネックス証券の設立に携わり、現在は独立して3年前から資産デザイン研究所で啓蒙活動を行っている。

8カ国に不動産

内藤: 私がお二人と一番違うのは為替に対する見通しで、私はかなり円安にバイアスがかかっていると思っています。先ほど120円台後半に来年いくんじゃないかというお話をされていましたけれども、私はおそらく130、140円台いくかもしれないというふうに考えております。

円高になるか円安になるかまったく見当つかないという場合は、5割は外貨資産にしたらよい、と内藤氏は話す。そして内藤氏のように円安になると考える人は6〜8割、外貨資産を持ったほうがいいそうだ。自身では8カ国に不動産を買っている。

内藤: 60歳のときに1億円もらえるっていうのと、60歳から死ぬまで毎月50万円もらえるっていう究極の選択があった場合、ほとんどの方が「毎月50万円欲しい」っていうんですよね。株の場合は値上がり益というのがありますけど、不動産とか債権は金利収入とか不動産の賃貸収入があります。これ業界用語で「チャリンチャリン収入」っていいます。やはり投資家も若いうちはとりあえず値上がり益、キャピタルゲインで投資をしていって、元手を作って、だんだんシニアになってきたらそれを元手に「チャリンチャリン生活」になる方法を考えたほうがいいんじゃないかと思っています。