安全性、信用、集客力で圧倒的に勝るChase Pay

モバイルペイメントが敬遠される最大の理由である「安全性への懸念」という点でも、JPモルガンはChase Payのトップクラスのセキュリティー・システムをアピールしている。

しかしJPモルガンにとって最大の利点とは、金融機関として確立されたブランド名と膨大な顧客数だろう。JPモルガンのChaseサービス(クレジットカード、デビットカード、プリペイカード)は既に全米中で幅広い層に利用されており、新商品であるChase Payの顧客を1から開拓する必要がない。小売業側も大手金融機関との提携とあれば、条件次第で引く手数多だと予想できる。


Appleは金融業界では「初心者」

一方、たとえiPhoneやApple Watchのユーザーが世界中に何十億人いようと、Appleの金融業界での位置付けは初心者レベルにすぎない。

カードを機械に通す昔ながらの手法に不便さを感じているユーザーも少なく、わざわざリスクを負ってまで利用可能な店が極端に少ないApple Payに切り替える流れになるとは考えにくい。

ネットワークの確保成功と9400万人の既存Chase顧客を抱える余裕からか、JPモルガンのコンシューマー・コミュニティーバンキング責任者、ゴードン・スミス氏は、今後もライバル企業との提携業務を継続する意思を表明している。(ZUU online 編集部)

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