Piggy Bank Near Male Hands Typing on Laptop Computer.
(写真=PIXTA)

2015年の日経平均は年初来安値が1万6592円、同高値は2万952円、中国の景気不安を受けて波乱の展開を見せている。「いまは利益よりもリスクを最小限に抑えたい」「元本割れは避けたい」と考える人もいるだろう。

しかし、メガバンクの定期預金の金利は0.025%の状態のまま変わっていない。安全・安心な運用先を求めていたとしてもこの金利では悲し過ぎる。そこで注目されているのが地銀の「ネット定期」だ。


メガバンクに1年間100万円を預けた場合の利子は

「メガバンクなら安心」と預け先に選んでいる人もいるかもしれなので、まずメガバンク3行(みずほ銀行・三井住友銀行・三菱東京UFJ銀行)の金利に当てはめてみよう。300万円以下の1年ものの定期預金の金利は0.025%(2015年11月18日現在、店頭)。

例えば100万円を1年間預けても、利子はたったの200円。これは100万円×0.025%×80%で計算したもの。利子にかかる税金は所得税15%と住民税5%を加えた20%、2013年1月から2037年12月末までは東日本大震災の復興のための復興特別所得税を加えた20.315%が課税される。

ちなみにみずほなどでは、ネットで新規に預け入れた場合は金利が0.035%になる。


地銀がある地方に住んでいなくても開設できる

次に地銀の「ネット定期」について見ていこう。全国にある地方銀行のインターネット支店で扱っている定期預金商品のことだ。人口が減っている地方において、銀行が顧客離れを抑えるため、ネット支店の定期金利を少し高くしており、メガバンクの10倍以上の金利が付く商品もある。

たとえば山形市に本社がある第二地銀「きらやか銀行」のネットきらやかさくらんぼ支店には、「ネットきらきら定期」なる商品がある。2016年3月31日までの期間限定の定期預金。300万円以上の預け入れで1年ものの金利は0.375%。岡山市の第二地銀「トマト銀行」のももたろう支店、「スペシャルきびだんご定期預金」、1年ものの定期預金は0.40%。預入限度額は100万円。こちらも第二地銀の香川市、香川銀行のセルフうどん支店「超金利トッピング定期預金」では、1年ものの定期預金は0.40%。預入限度額は100万円だ。

トマト銀行、香川銀行のネット支店の定期金利は0.40%。100万円預けると1年後に付く利子は3200円(税引き後)だ。

これらの地銀ネット支店は、必ずしもその地方に住んでいなくても口座開設が可能だ。また「支店がないと、いざという時に引き下ろしが難しいのでは」と思われるかもしれないが、コンビニなど各種ATMで手数料無料での引き出しに対応しているところばかりなので心配は無用だ。

このほか、静岡銀行のインターネット支店、池田泉州銀行のインターネット支店(大阪)、沖縄銀行のインターネット美ら島支店なども過去、高金利のキャンペーンを行っていた。住所地に限らず、お得な金利を提供している銀行の情報を収集してみてはどうだろうか。(ZUU online 編集部)

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