12月15日から2日間にわたって開催中の連邦公開市場委員会(FOMC)。連邦準備制度理事会(FRB)による声明発表が待たれる中、利上げの影響を懸念するスタートアップが増加している。


スタートアップ、投資家にとってシビアな時代が到来

米国でゼロ金利政策が導入された2008年当時、今では「シリコンバレーの大物企業」としての地位を確立したFacebookやTwitterも成長段階にあり、UberやSnapchatに至っては存在すらしていなかった。

過去7年間の「ゼロ金利天国」は世界中の投資家に新しい投資の可能性を探索するチャンスを与え、数えきれないほどのスタートアップがその恩恵を受けていた。

しかし大半の予想通りFRBが年内、あるいは来年の利上げに踏み切った場合、状況に大きな変化がもたらされることは回避できないだろう。スタートアップにとっては「真の企業価値が問われる時期」、投資家にとっては「真の価値を見極める時期」に突入することになる。


透明な先行きに不安を感じている起業家が増加中

米サンフランシスコ大学が11月初旬に発表した調査結果から、先行きを懸念するシリコンバレーの起業家が著しく増加していることが分かっている。

経営コストの上昇や投資家からのプレッシャーなど、様々な不安要素が理由として挙げられているが、米利上げによる投資家の出資しぶりがその1つとして数えられていることは明らかだ。

「斬新なアイデアをもったスタートアップ」といううたい文句だけでは生き残れない時代が到来しつつある今、スタートアップにはテクノロジーなど実質的なサービスはもちろん、経営スキルまでトータルに向上することが求められている。

エキスパートはおおむね、「賢いビジネス・スキルを身につけた企業のみが生き残るだろう」とコメントしている。(ZUU online 編集部)

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