「世界長者番付インデックス」によると、世界の富豪400人の総資産は、前年から190億ドル(約2兆2836億円)減った。2012年以来の後退となった。

これはBloomebergが発表したもので、インデックス中最も著しい下落を見せたのは、2010年から3年間にわたって米フォーブス誌の世界長者番付け1位の座を維持した、アメリカン・モービル会長兼CEOのカルロス・スリム氏だった。今年はメキシコの電信規制に足を引っ張られ、総額200億ドル(約2兆4038億円)の損失。長者番付けでは5位にランクダウンしている。

同じく長者番付け上位の常連、ビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏もご多分に漏れず。バフェット氏はCEOを務める米バークシャー・ハサウェイが、米IBMへの投資で多額の損失を出したことなどから4年ぶりに減益となり、所有資産が113億ドル(約1357億6950万円)減少した。

そのほかスイスのグレンコアPlc、イバン・グラセンベルクCEOや中国IT業界を揺るがすワン・ジン(王靖) 氏を含む49人のビリオネアが、2015年の日がわりランキングから圏外へ姿を消した。

新ビリオネア上位の座はAmazonベゾスCEOら

替わって首位に輝いたスペインに本社を置く世界最大のアパレル会社、インディテックスSAの設立者、アマンシオ・オルテガ氏は、所有資産が3年間で121億ドル(約1兆4536億円)から732億ドル(約8兆7942億円)まで大幅アップ。

Amazonのジェフ・ベゾスCEOはわずか1年間で資産を2倍以上の590億ドル(約7兆948億円)に増やし、20位から4位に上昇。「2015年最も資産を増やしたビリオネア」では1位に選ばれた。

富豪ランキングの入れ替わりについて、650億ドル(約7兆8163億円)の資産を運用する米フィッシャー・インベストメンツの設立者で、自らも「富豪」の1人であるケン・フィッシャー氏は、原油価格暴落、消費低迷、中国経済の失速などが引き金となって、投資渋りが生じたことを主な要因として挙げている。(ZUU online 編集部)

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