財務省は12日、11月の国際収支状況(速報)を発表した。モノやサービスなど海外との総合的な取引状況を示す経常収支は1兆1435億円の黒字だった。黒字は17カ月連続。

経常収支の黒字額は前年同月の4402億円の黒字から大幅に拡大した。海外投資からの配当金などにあたる第1次所得収支の黒字額が拡大したほか、「貿易・サービス収支」が赤字幅を縮小したことが寄与した。

「貿易・サービス収支」は2099億円の赤字だったが、赤字幅は前年同月から5191億円減少し、赤字幅は縮小した。そのうち、貿易収支は2715億円の赤字で前年同月から赤字幅は縮小した。輸出額は前年同月に比べて減少したものの、原油安の影響などで輸入額が減少し、輸入鵜額は6兆1947億円と前年同月に比べ7610億円減少した。

旅行や輸送などのサービス収支は615億円の黒字だった。前年同月は赤字だったが黒字転化した。旅行収支が11月としては1996年以降以降で過去最大の黒字額になった。

第1次所得収支の黒字は前年同月比2697億円増の1兆5423億円の黒字で、黒字幅は拡大した。(ZUU online 編集部)

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