Apple CarやGoogle Carといった自動運転機能搭載の「自動走行車(ロボットカ―)」の開発が進む中、来るべきロボットカーラッシュに備え、英大手自動車保険11社が「自動走行車保険組合(The Automated Driving Insurer Group)」を結成。販売開始後に起こりうる主要問題についての協議を開始したことが、英テレグラフ紙など複数のメディアにによって報じられた。

ロボットカーでの事故は誰の責任に?

AvivaやAXA、チューリッヒなどの大手保険会社が名を連ねる「自動走行車保険組合」は、英国保険業協会(ABI)と自動車研究会社ザットチャーム・リサーチの主導のもと、「保険と賠償責任」という観点に重点を置いて問題を特定し、政府との提携も通して英国におけるロボットカ―の利用実現に向けて取り組んでいくという。

現時点で焦点になっている問題として、「ロボットカ―による事故の責任は誰が負うのか(運転手、自動車会社、製造メーカー、ディーラー、プログラム・デベロッパーなど)」「搭載された自動運転機能の差(例えばGoogle Carは全自動だといわれているがApple Carは一部自動――というような、車種によって異なる機能レベル)にはどのように対応するのか」など保険保障に関する懸念から、「安全向上や責任特定に役立てるために、どのように個々の車からデータを収集するか」「ロボットカ―の利用に合わせてどのような道路法の変更が必要か」など、実質的な検討案などが挙げられている。

ABIの取締役ジェームス・ダルトン氏は、ロボットカ―の登場を「交通事故の減少が期待できる」と大いに歓迎する様子だ。「将来的に自動車保険会社は現在とは違った形で、自動車の未来を担う役割を果たすことになるだろう」と歓迎している。

英政府はロボットカ―の普及を視野に入れた道路法の見直しを、2018年までに完了する予定である。(ZUU online 編集部)

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