急激な需要の伸びを見せている中国のオンライン・ショッピング市場の安全性確立に向け、JCBインターナショナルは1月25日、中信銀行との提携のもと、初のオンライン・ショッピング専用バーチャル・カードを中国で発行することを正式に発表した。中信銀行は、中国大手政府系コングロマリット、中国中信集団公司(CITIC)傘下の商業銀行だ。
カードごとに異なるセキュリティー・コードで不正利用防止
1991年に中信銀行とマーチャント関係を結んだJUBは2011年以来、中信銀行の顧客向けカードの発行も行っており、現在までに大きく分類して3種類の中信JCBカード(「スタンダート」「ゴールド」「プラチナ」)を提供している。
バーチャル・カードが新たな中信JCBカードとして加えられることで、顧客は「即時発行」「安全、確実なオンライン決済」といったメリットを楽しむことができるほか、既存のカードとの併用も可能となっている。
オンラインショッピングで利用する際は、カードごとに異なるセキュリティー・コードの入力が必要となる。
またスマートフォンなどを通して年間20回まで簡単にカードの申し込める点も魅力だ。中国全土に600以上の店舗を持つ大手銀行と日本唯一のグローバル・クレジット会社JCBが発行するカードは「非常に信頼性の高いクレジットカード」として評価を受けており、特に旅行やビジネスで日本を訪れる機会の多い中国の消費者に人気を博している。
既にAlipay(アリババ)やVisaカードなども採用し、顧客に幅広い決済法を提供している中信だが、今回のバーチャルカード導入により、新たな客層を開拓することが期待できるだろう。
JCBの常務執行役員、今田公久氏は「中国におけるオンライン・ショッピング市場の著しい拡大傾向にともない、安全性の強化は最も重要な課題となっている」とし、今後も中信を始めとした提携先とともに、さらなる強化を目指して働きかけていく意思を示している。(ZUU online 編集部)
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