米児童向けマペットキャラクター(人形劇)TVショー「セサミ・ストリート」の生みの親、セサミ・ワークショップ(旧チルドレンズ・テレビジョン・ワークショップ)が、「もっと賢く、強く、優しい子供を育てるために」というスローガンのもと、健やかな子供の発育に貢献できるスタートアップに最高1000万ドル(約11億7760万円)の資金を提供する。 シリコンバレーのIT企業にも多数投資しているコラボレーティブ・ファンドと共同で「コラボ+セサミ(Collab+Sesame)」を立ち上げ、スローガンに共鳴するスタートアップをヘルス、教育、食品など幅広い分野において支援する。

世界一アイコニックな子供ブランドの最強チームがバックアップ

セサミ・ワークショップは1968年の設立以来、非営利番組制作会社として世界中の子供に夢を与え続けてきた。1月31日にコラボレーティブ・ファンドがウェブサイト上で公表した声明によると、セサミの国際レベルで活躍する経験豊富なチームがスタートアップのサポートにあたり、事業成長を促進する環境づくりを盛り上げるという。

「セサミの創造、デザイン、リサーチチームの右に出るものはいない」というコラボレーティブ・ファンドは、世界1アイコニックな子供ブランドの代表であるセサミとプロジェクトを組めることを歓迎している。

しかし児童教育と家族生活の向上に励むことで今日の地位を築きあげたセサミにとっては、ここ数年はお世辞にも「大歓迎」といえる状況ではなかったようだ。

子供の興味が人間に操られるマペットショーからゲームやインターネットといったテクノロジーに移行するにつれ、エルモやビッグバードの人気だけでは制作費と収益のバランスがとれず、2014年には損失総額が1100万ドル(約12億9536万円)にまで膨れ上がった。ジェフ・ダンCEOは「米TVケーブルTV局HBOと5年契約を結ばなかければ、制作の継続は難しかった」と米ハリウッド・レポーター誌に明かしている。(ZUU online 編集部)

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