(写真=PIXTA)
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おはようございます。株式市場はやはりと言う感じで売りが止まった格好です。売られないということで買戻しを急ぐ動きも出て来そうです。 中国の株価などに全く影響されないということが証明された格好で、 強含みに推移して行きそうです。

ここへきて地銀の再編の話やREIT(不動産投資信託) への資金流入などマイナス金利効果と見える動きも出て来ています。 生保などの外債投資もここからさらに活発になってくるのでしょうし、 銀行の貸し出しも増えてくるのではないかと思います。 マイナス金利効果はここからさらに期待されます。また、パナソニック <6752> が増配を発表したように配当は多少の業績悪化では減らさない企業も多いと思われ、 高配当銘柄などを見直す動きも出て来ると思います。箪笥預金をするくらいなら、 株を買っておいた方がいいのではないかと思います。

本日の日本市場は米国株高や円安を受けて堅調な展開が期待されま す。昨日の相場などを見ていても売り一巡感が強いことや悪材料への反応も 鈍くなっているところで、 好材料が見られると一気に買戻しを急ぐ動きも出て来そうです。週末の手仕舞い売りをしっかりこなせるかどうかと言うところです が、すでに売り飽き気分も出ていることで逆に手仕舞いの買戻しから指数を押 し上げることになるのではないかと思います。

1万6000円台固めとなりそうです。 この水準での保ち合いが長く、戻り売りをこなしているということですから、 ここを抜けて来るようであれば、1万6500円水準まで一気に戻すことになりそうです。下値は1万6000円を割り込むと売り難いという雰囲気にもなっており、1万6000円台前半での動きとなりそうです。

本日の投資戦略

やはり中国の株価などは特に世界中の誰も気にしていないという感 じになりました。これまででしたら「中国発の世界同時株安」 などと言って大騒ぎするところだったのでしょうが、 中国株が大きく下落しても欧米株も大きく上昇しており、 改めて世界的な景気鈍化懸念が薄れてきているという見方も出て来 そうです。

これまで売り材料を探してきては売り急ぐ動きも多かったのですが 、イギリスのEU離脱まで持ち出してもあまり下がらなくなったということが 買戻しを急がせる結果となったのでしょう。 原油価格にしてもここからは売り叩くというよりは買戻しのタイミングを計るというところであり、 底堅さを確認しつつ戻りを試すことになりそうです。 日本株にしても世界的な景気鈍化懸念や金融不安が薄れてくれば素直に割安感が強い銘柄やマイナス金利メリット 銘柄が注目されそうです。


清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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