第2の人生を豊かに過ごすためにも、退職金は上手に運用したいものだ。退職金の運用には現役時代の資産運用とは少し違うコツも必要だが、外貨と相性が良いことをご存知だろうか。退職金の運用を考えるにあたり、失敗例も確認しながら、外貨をおすすめする理由について見ていこう。

退職金を運用しよう

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(写真=PIXTA)

退職金はいずれ使う老後資金。金融機関にそのまま預けておくべきだと思うかもしれない。しかし預けたままでは、退職金は使わなくても目減りしてしまうおそれがある。2018年3月現在、普通預金金利は平均で0.001%だ (日銀時系列統計データより) 。一方で日銀は年2%の物価上昇を物価安定の (ための) 目標値としている。

金利が少なく、物価上昇率が高くなることを見越して資産運用しなければ目に見えないところでマイナスが生じることが分かるだろう。すなわち、退職金の価値は何もしなければ目減りしていくというわけだ。

退職金の運用に失敗する5つの原因

中には退職金の運用に失敗して、第二の人生に暗雲が立ち込めたケースもある。さまざまな原因があるが、以下に5つの主な失敗例を見てみよう。

1.人任せにしてしまった
運用をプロに丸投げする、知人と同じ方法にするなど、運用プランを人任せにすると失敗の原因となる。第二の人生の設計は、現役時代の人生設計以上に多様なものである。アドバイスを受けることは大切だが、自ら調べて決定する必要があることを心に留めておきたい。

2.分散運用しなかった
資産運用の基本となる分散運用は、退職金運用においても非常に重要となる。特に期間分散と地域分散を常に意識して運用したい。

3.退職金を使ってトレードデビューしてしまった
退職金で経験のないトレードに手を付けて、ロスを出してしまうケースもある。ある程度まとまった金額である退職金を小分けすることなく一気に使うのは危険である。

4.リスクレベルの選択を誤った
運用と投資は似て非なるものだ。運用はすでにある資産 (退職金) を殖やすためのものである。投資は運用の一種だが、資産を作り出すためにリスクを承知で運用することになるだろう。投資は運用以上にリスクがある行為だと言えるかもしれない。
退職金でするべきは「運用」であり、必要以上のリスクはできる限り回避する必要がある。

5.運用期間の選択ミス
退職金の運用期間の設定は、非常に大切である。必要な時に使えないなどの失敗を避けるためにも、退職金の用途と使用時期をある程度決めておくこと、投資期間をこまめに見直し分散して運用することが重要である。

外貨預金は退職金運用プランとしておすすめ

退職金運用の失敗例から、運用期間や地域の分散を意識し、リスクを取りすぎないこと、自分で運用方法を決めることが重要だと分かった。

それらを踏まえた上でおすすめの金融商品が、外貨預金だ。その理由は下記の通りだ。

1.運用期間や地域の分散が可能で高金利
すぐ使う可能性があるなら流動性を優先して外貨普通預金を利用するか、1ヵ月などの短い期間の外貨定期預金を選択するのがよいだろう。現役時代よりも自由が利く第二の人生では、予定外の出費に備えるためにも、運用期間を選べる外貨預金のメリットは大きい。世界各国の通貨建てにすることで地域分散も可能である。円預金よりも金利が高い場合がほとんどなので、短期間でもある程度の運用効果が期待できる点も魅力的だ。

2.通貨によってリスクレベルを選べる
外貨預金は選ぶ通貨によってリスクが異なる。リスクを抑えてなるべく安定的に運用したいなら米ドルやユーロがよいだろう。また、中程度のリスクも許容できるなら、豪ドルやNZドルなどを選択するのも一案だろう。

3.シンプルで分かりやすい金融商品
主に為替差益と金利で運用益を出していく外貨預金は、他の金融商品と比べてシンプルな商品だ。海外情勢などのファンダメンタルズ、すなわち経済の基礎的条件に注意する必要はあるものの、主に注意するのは為替の動向だろう。見るべきポイントは少なく、初心者でも始めやすいだろう。

4.楽しみに使える
外貨預金は海外旅行や海外ECサイトの支払いにも活用できるサービスがある。円高の時に円から外貨に変えておけば、お得に買い物することも可能だ。第二の人生では、趣味贈答に使う時間も殖えるだろう。時間をかければ海外ECサイトから、人とは違う品物を手に入れることもできる。運用の楽しみもさらに広がるだろう。

退職金の運用は安全と安心を優先しよう

大切な退職金を運用するために気を付けたいのは、実際に退職金を預ける金融機関だろう。外貨預金は円預金と仕組みが似ている部分もあるが、ペイオフの対象外という点が円預金との違いだといえる。そのため、外貨預金口座に預入れを行う際には、自分が信頼できる金融機関を選ぶように心がけたい。(提供:大和ネクスト銀行

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