メトロ銀行,上場
(写真=HPより)

「銀行版Apple」の異名をとる英国メトロ銀行が3月10日に上場した。ロンドン証券取引所上場時の時価総額は16億ポンド(約2602億6883万円)と、わずか6年で急成長を遂げた。

上場決定の際には1株24ポンド(約3903円)での発行を予定していたが、2月に20ポンド(約3202円)まで引き下げていた。初日の正午までには21.95ポンド(約3593円)まで値を上げた。初日の終値は22ポンドだった。

利便性とエンターテイメント性が成功の秘訣

2010年設立のメトロバンクは「英国で150年ぶりに誕生した新しい銀行」として注目を浴びた。キャリアのスタート地点がマクドナルドの開発プロジェクトという米国の実業家ヒル氏は、1973年に立ち上げた米コマースバンクを25年間で500店舗の大銀行に成長させた凄腕実業家だ。

メトロバンクでも、24時間カスタマーサービス、スピード口座開設、デビットカードの即時発行、ドライブスルー、顧客でなくても無料で利用できる両替機といった消費者にとって嬉しいサービスを次々に提供している。

さらにデザインのこだわった店内が「Appleの銀行版」と称えられたり、「犬愛好家に優しい銀行」をうたい文句にしたりとエンターテイメント性を全面に押し出し、銀行ならではの“おカタい”イメージをふっ拭することに成功した。

ロンドンの1号店オープンから、昨年は新規顧客数20万人増え(対前年比46%)、口座開設数70万件を達成。預金総額は対前年比で78%と少し減って50億ポンド(約8185億650万円)となったが、融資総額は前年比で123%となる35億ポンド(約5691億6972万円/同123%)と飛躍的な伸びを見せた。

クレイグ・ドナルドソンCEOは「今回の上場が事業拡大に向けた資金調達につながることを期待している」とコメント。2020年までに現在の40店舗から200店舗に増やすことを目標としている。(ZUU online 編集部)

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