欧米、アジアでビジネスを展開している大手マイニング会社ジェネシス・マイニングから、世界初のビットコインマイニングファンド「ロゴス・ファンド」が誕生した。
ロゴス・ファンドを利用することで、採掘作業に時間や労力を費やすことなく、急成長中のビットコイン・エコシステムを資産運用に活用できるという、スキル不要のビットコイン投資信託だ。ファンド担当者には、ファンド・マネージメントおよび金融サービス法分野で30年以上の経験をもつビョルン・ティルマン・アーツト氏や、クリプト通貨などの専門家がズラリと肩を並べている。
ストレングCEO「成功のコツは顧客の声に耳を傾けること」
ビットコインへの投資に拍車がかかった昨年。ウォールストリートを含む大手国際企業がビットコイン関連のスタートアップに投じた金額は、上半期だけで3億7800万ドル(約429億6726万円/前年比11%増)。2013年から現在までの総額は10億ドル(約1136億7000万円)を超えている。
しかしビットコインが世に送り出されてから間もないこと、採掘作業などの特殊性を備えていることなどを理由に、個人投資家の間では「馴染みの薄い畑違いの投資商品」と敬遠される傾向が見られる。また「ビットコイン自体には興味はあるが、採掘作業が面倒くさい」という声も聞かれる。
ジェネシスはビットコイン投資に立ちふさがる「偏見の壁」を取り払うと同時に、ビットコイン投資の架け橋を求める顧客からの要望に応え、2月25日に米証券取引委員会に新ファンドの申請書を提出。100万ドル(約1億1371万円)の資金を投じて、富裕層や適格投資家といった個人投資家を対象とするビットコイン投信を立ち上げた。
投資家は通常の採掘に必須のハードウェアや専用ソフトの代わりにロゴス・ファンドを購入するという手軽さで、ビットコイン投資を楽しめるようになる。そのほかビットコイン関連のスタートアップへの投資もオプションとして用意されている。
2013年にクラウド・マイニング・スタートアップとして設立されたジェネシスは、わずか2年で顧客数10万人のマイニング・リーダーに成長した。マーク・ストレングCEOは成功の秘訣を「顧客の声に耳を傾けること」とコメントしている。( FinTech online編集部 )
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